【図解付き】バレーボールのポジションとローテーションの基本を徹底解説!

【図解付き】バレーボールのポジションとローテーションの基本を徹底解説!

(※この記事は、2024年2月7日に更新されました。)

バレーボールにはサッカーやバスケットボールと同様に、いくつかのポジションがあり、それに加えてローテーションが存在します。

バレーボール経験者にとっては当たり前であるものの、分からない方も多いでしょう。

そこで本記事では、バレーボールのポジションをはじめ、ローテーションについて具体的に解説していきます。

バレーボールのローテーションについて詳しく知りたい方や、これからバレーボールを知っていきたい方にオススメの記事となっているので、最後まで是非ご覧ください。

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バレーボールのポジション


バレーボールのポジション

6人制バレーボールのポジションは複数存在し、それぞれ役割や特徴が異なります。

主なポジションは以下の通りです。

  • アウトサイドヒッター(OH)

  • ミドルブロッカー(MB)

  • セッター(S)

  • オポジット(OP)

  • リベロ(L)

以下記事にて、それぞれのポジションごとの役割や特徴を詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。

ローテーションのルール


バレーボールにおける、ローテーションの主なルールは以下の通りです。

因みに、9人制のバレーボール(ママさんバレーなど)にはローテーションが存在しません

  • 時計回りに移動

  • 並び順を変えてはいけない

  • 1に戻ってきた選手がサーブ

  • サーブ前にポジション移動禁止

それぞれ詳しくみていきましょう。

時計回りに移動


ローテーションは以下図の通り、時計回りの方向に進みます。

時計回りに移動

逆方向に回ると反則になりますので、注意が必要です。

ローテーションをするタイミングは、相手のサーブから始まり、味方チームが得点した場合です。

自チームにサーブ権が与えられると、ローテーションが必要ですが、連続してチームがポイントを獲得した場合は、サーブ権の移動がないため、ローテーションは行われません。

自分の順番が分かりにくい場合は、周りの選手がどのように動いているのかを覚えておくと安心です。

並び順を変えてはいけない


セットが始まると、プレイヤーはライン・アップ・シートに示された指定ポジションに正確に配置されなければなりません。

サイドアウトが発生しローテーションする際には、指定された順序を厳密に守る必要があります。

例えば、自分がサーブを打つ順番であれば、他のプレイヤーに代わってもらったり、順序を誤ってしまったりすると、反則を取られてしまいます。

指定されたポジションや順序を守ることは、スポーツマンシップと試合進行の円滑さを確保するために重要です。

1に戻ってきた選手がサーブ


サーブの順番はローテーションの順番に従います。

1に戻ってきた選手がサーブ

必ず右後方のポジション(「1」バックライト)にいる選手がサーブを担当します。

サーブが得意でなくても、順番に従ってサーブを打たないと、反則と見なされ、相手チームに1点が加算されます。

従って、正確なローテーションに従い、指定されたポジションからサーブを行うことが試合進行のルールを守る重要な要素です。

サーブ前にポジション移動禁止


サーブが打たれる前には、プレイヤーはライン・アップ・シートに示された順番通りに正確なポジションにいなければなりません。

ただし、ライン・アップ・シートに書かれたポジションはセット(試合)開始時のものであり、必ずしも標準のポジションとは限りません。

ポジションを移動するタイミングは、味方チームがサーブを始める場合と、相手チームがサーブを打つ場合で異なります。

味方チームがサーブを始める場合


味方チームがサーブを始める場合、サーブを打った瞬間に選手は迅速に元のポジションに移動します。

サーブを打とうとして、ボールを上げた瞬間にポジションを変える誤りがよく見受けられます。

このような行為は反則となり、相手チームに貴重な1点を与えてしまいます。

そのため、ポジションを移動する際には、サーブを打った後でなければならず、慎重な注意が必要です。

自チームのサーブで始まる場合、サーブの瞬間に選手が素早く正確なポジションに戻ることが試合の進行やスコアの安定に影響します。

相手チームがサーブを始める場合


相手チームのサーブでラリーが始まる際、サーブレシーブが求められます。

通常、相手選手がサーブを打った直後には、即座に元のポジションに戻る行為は存在しません。

ただし、セッターは例外で、相手チームがサーブを打った後、味方へトスを上げなくてはならないため、ネット下のポジションに移動する動きをします。

バレーボールの試合を観戦する際、ボールに注目しやすいため、選手がポジションを移動している様子に気付かないことがあります。

しかし、プレー中に選手たちは常に元のポジションに戻るように動いていますので、注視してみると良いでしょう。

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ライン・アップ・シートとは?


ライン・アップ・シートとは、以下図のように、バレーボールにおいて各セットごとにスターティング・メンバーのローテーション順を記したシートのことです。

ライン・アップ・シートとは?

このシートはオーダー表とも呼ばれ、通称「目玉」として知られています。

監督が試合前に先発メンバーの6人を指名し、その順番や背番号などをライン・アップ・シートに書き込みます。

以下がライン・アップ・シートに記載される主な内容です。

  • セット数(1セット・2セットなど)

  • チーム名

  • 背番号

  • 監督氏名

このシートに書かれた順番が、そのままローテーション順やサーブ順として試合に反映されます。

また、ライン・アップ・シートに書かれた順番は、該当するセット中に変更することはできません。

これにより、チームは正確なローテーションを実施し、試合を円滑に進めることができます。

「S1ローテ」とは?(ローテーションの呼び方)


バレーボールにおいて、コート上の6人の選手の配置には6つの異なるパターンがあります。

これらの配置は、セッターを基準にS1からS6までと呼ばれます。

"S"はセッター(Setter)のSを表し、数字の「1〜6」はコート上に配置されるセッターの位置を示します。

例えば、S1ローテーションでは、以下図の通り、セッターは①のバックライトに位置する形となり、S1→S6→S5→S4→S3→S2(→S1・・・)と配置が流れていきます。

(S6ローテーションだと、セッターが⑥のバックセンターです。)

「S1ローテ」とは?(ローテーションの呼び方)

バレーボールのローテーションは、チームがどのように配置され、どの選手がどの位置にいるかを示す大変重要な要素です。

ローテーションに関する反則


サーブの瞬間において正しいポジションを維持しない場合、ポジショナル・フォールトと呼ばれる反則が発生します。

判定は主に足の位置に基づいており、反則の有無を図を用いて解説していきます。

反則にならない位置


下図の通り、相手チームがサーブする瞬間、フロント(前衛)とバック(後衛)が入れ替わらず、左右も変わらない場合は反則にはなりません。

反則にならない位置

反則になる位置


サーブ時にフロント(前衛)とバック(後衛)が入れ替わったり、左右で入れ替わった場合が反則です。

反則になる位置

前後の関係


サーブが打たれた瞬間のフロント(前衛)とバック(後衛)で、一致する選手同士の足の位置がポジションの正確さを判断します。

例)フロントセンターとバックセンターが同じ位置にいるため反則

例)フロントセンターとバックセンターが同じ位置にいるため反則

例)バックセンターがフロントセンターより前に出ているため反則

例)バックセンターがフロントセンターより前に出ているため反則

左右の関係


フロント(前衛)同士やバック(後衛)同士の、左右の位置が入れ替わっているかどうかが重要です。

例)フロントレフトがフロントセンターより右に出ているため反則

例)フロントレフトがフロントセンターより右に出ているため反則

ポジションとローテーションを理解し、バレーボールを楽しもう!


バレーボールのポジションをはじめ、ローテーションを中心に詳しく解説してきました。

ポジションやローテーションは、バレーボール経験者にとっては当たり前であるものの、特にローテーションは理解するのが難しいです。

これらを理解することで、バレーボールの試合観戦やプレーをより楽しめると思います。

ワールドカップバレー(FIVAパリ五輪予選)で好成績を収めた男子日本代表は、既にパリ五輪への出場を確定させています。

これにより、バレーボールはますます注目を集めているので、今後も一層盛り上げていきましょう!

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