バレーボールのポジションと役割を徹底解説!
(※この記事は、2024年1月12日に更新されました。)
ワールドカップバレー(FIVAパリ五輪予選)によって、更に注目を集めているバレーボール。
そんな盛り上がりをみせるバレーボールを観戦するにあたって、ボジションやその役割について、分からない方も多いでしょう。
本記事では、バレーボールにおいて、各ポジションがどのような特徴を持ち、どのような役割を担っているのかを解説しています。
これからバレーボールを観戦しにいきたい方、詳しく理解しておきたい方にオススメの記事となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
バレーボールのポジションとその役割とは?
6人制のバレーボールには複数のポジションが存在し、それぞれ役割や特徴が異なります。
まずはバレーボールの主なポジションを以下でご紹介します。
・アウトサイドヒッター(OH)
・ミドルブロッカー(MB)
・セッター(S)
・オポジット(OP)
・リベロ(L)
ここから、各ポジションの役割や特徴を詳しくみていきましょう。
アウトサイドヒッター(OH)の役割・特徴
アウトサイドヒッターは、主にコートの左右両サイドからスパイクを打つ選手を指し、得点を決める役割を担います。
このポジションはウィングスパイカー(WS)とも呼ばれており、フロントレフトまたはフロントライトのポジションからプレーします。
アウトサイドヒッターは得点力を持ちつつ、同時にサーブレシーブやディグなどの守備プレーもこなすオールラウンドな選手です。
アウトサイドヒッター(OH)の代表的な選手
石川祐希選手は、男子日本代表のアウトサイドヒッターとして代表的な選手です。
FIVBバレーボールネーションズリーグ2023でベストアウトサイドヒッター、得点王、ベストアタッカーに輝きました。
石川選手は強力なアタックだけでなく、ブロック、サーブレシーブ、ディグにおいてもチームに大きな貢献をし、日本代表のエースとしての役割を果たしています。
ミドルブロッカー(MB)の役割・特徴
ミドルブロッカーは、フロントセンターのポジションで、主に相手チームのアウトサイドヒッターが打つスパイクをブロックする役割を担います。
このポジションは守備の中核であり、迅速な判断力と高いジャンプ能力を必要とし、基本的には背の高い選手が選ばれます。
また、低いトスを使って素早くスパイクを打ち込む「クイック攻撃」の実行役でもあり、高い攻撃力も求められることから、スパイカーやセッターの動きを読み、素早く反応できる能力や判断力が重要です。
ミドルブロッカー(MB)の代表的な選手
元女子日本代表の荒木絵里香選手は、ミドルブロッカーとして代表的な選手です。
身長186センチという長身を活かして、相手の攻撃をブロックしつつも、攻撃では華麗にクイックを決めチームに貢献し、北京オリンピックではベストブロッカーにも選出されました。
2019年に開催されたワールドカップでも日本代表メンバーとして試合に出場、最年長としてチームを引っ張りました。
長身に頼るのではなく、相手セッターやアタッカーの動きを正確に読み、そして駆け引きをして動ける彼女の存在は、まさに最も優秀なミドルブロッカーの一人と言えるでしょう。
セッター(S)の役割・特徴
セッターの主な役割は、スパイカーが打ちやすいようにボールをセットすることです。
セットとは、ボールを的確な位置に置く(トスを上げる)技術で、セッターはスパイカーの得意な位置にボールをセットし、得点を狙えるようにします。
試合の進行や相手チームのブロックの動きを読み、どの選手にトスを上げるのがベストな選択なのかという判断を迅速に行うため、チームの「司令塔」として、得点の大局を左右する役割を担います。
セッター(S)の代表的な選手
竹下佳江選手は、元女子日本代表のセッターとして代表的な選手です。
三度のオリンピック出場を果たし、2012年のロンドンオリンピックでは銅メダル獲得に貢献しました。
身長が159センチと小柄ですが、非常に正確で変幻自在なトスワークで知られ、世界選手権ではMVPに輝き、「世界最小最強セッター」という愛称で親しまれています。
オポジット(OP)の役割・特徴
オポジットは攻撃を専門とし、積極的なスパイクが求められるポジションです。
このポジションは通常「スーパーエース」とも呼ばれ、攻撃の主力選手として活躍します。
オポジットはセッターの対角に位置し、前衛だけでなく、サーブ権を獲得しローテーションで後衛に回ってもバックアタックを狙うなど、攻撃に重点を置きます。
守備にはほとんど参加せず、強力なスパイクを放つためにフィジカルな力だけでなく、持続的な体力とメンタルも必要です。
オポジット(OP)の代表的な選手
西田有志選手は、男子日本代表のオポジットとして代表的な選手です。
西田選手は身長187センチとオポジットの選手としてはやや小柄ですが、最高到達点は驚異の346センチに達します。
彼は非常に速い動きと左利きからの強力なアタックで、チームに多くの得点をもたらしています。
リベロ(L)の役割・特徴
リベロは、主に守備に特化しています。
サーブを打つことやブロックを行うことは許されず、スパイクも滅多に行いません。
このポジションは通常、背が低い選手が活躍しやすく、後衛でのレシーブにおいて高い技術と忍耐力が求められます。
リベロはコート内で自由に出入りできるため、監督やコーチの戦術や指示をチームに伝達する役割も担うため、チームの戦術を調整する重要なポジションとされています。
リベロ(L)の代表的な選手
佐野優子選手は、元女子日本代表リベロとして代表的な選手です。
日本のバレーボール界において20年以上にわたり、リベロとしての守備力で日本代表を支え続け、彼女の活躍によって、リベロというポジションが注目されるようになりました。
2002年には全日本代表に初選出され、世界選手権やオリンピック、ワールドカップなど数々の国際大会に出場し、2012年のロンドンオリンピックで28年ぶりのメダル獲得に貢献しました。
9人制バレーボールでのポジションや役割は?
9人制バレーボールでは、フリーポジションが採用されており、前衛や後衛の区別がなければ、ローテーションに関するルールもありません。
選手はコート内で自由にプレーできます。
ポジションは主にコート内の位置関係に基づいて表現され、ネットを基準にして前衛、中衛、後衛と呼ばれます。
ネットに向かって右側をライト、中央をセンター、左側をレフトと呼びます。
9人制バレーボールでは、プレー中に多くの異なるポジションが存在し、チームの特性を最大限に活かすことができるのが特徴です。
ポジションと役割を理解し、バレーボールを楽しもう!
バレーボールのポジション名と役割や特徴、そしてそれぞれのポジションに必要な能力について解説してきました。
各ポジションがどのような役割を担っているのかを理解することで、バレーボールの試合観戦やプレーをより楽しめると思います。
ワールドカップバレー(FIVAパリ五輪予選)でパリ五輪の出場が決まり、更に注目を集めているバレーボールですが、これから更に盛り上げていきましょう!
最後に、バレーボールのリーグや大会、クラブチームの運営をしている方におすすめのツールをご紹介します。
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