プロ野球マジックとは?意味やその条件、計算方法について徹底解説!

プロ野球マジックとは?意味やその条件、計算方法について徹底解説!

(※この記事は、2023年8月18日に更新されました。)

野球について興味がある人の中には、

「マジックって何?」

「その条件や計算方法が知りたい」

とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、優勝争いにおいて欠かすことができない単語、「マジック」についてその由来や点灯条件、計算方法をわかりやすく解説します。

最後まで読み、試合観戦をより豊かに楽しむための知識を身につけましょう。

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野球マジックとは


野球マジックとは

正式名称がマジックナンバーである野球におけるマジックは、あるチームがリーグ優勝を確定するために、残された試合で何勝すればいいのか、またはライバルチームが何敗すればいいのかを示しています。

具体的には、首位のチームが連勝し、追うチームが連敗する場合を仮定して計算される数値です。

このマジックナンバーが「0」になると、そのチームのリーグ優勝が確定します。

例えば、マジック「5」という場合、首位チームが5試合勝利するか、または2位のチームが5試合敗北する(あるいはその組み合わせ)で優勝が決まります。

マジックナンバーは、ファンにとって試合の緊張感や興奮を高める要素となっています。

マジックの由来


野球のマジックが生まれた背景や、日本プロ野球でマジックが使用開始された時期について解説します。

マジックの語源とは?


マジックの語源とは?

「マジックナンバー」という言葉を文字通りに訳すと、「魔術の数」という意味になります。

なぜリーグ優勝の確定にこのような言葉が使われるのか、興味深いですね。

「マジック」という語源は、家庭向けゲームの代表格、「ビンゴ」からきているとされています。

ビンゴで「リーチ」と宣言すると、あと一つでビンゴ達成となる状況を示します。

その達成に必要な数値を「マジックナンバー」と称していたと言われています。

リーチの状態にある人は、ビンゴが成立する「どうか、あの数字(マジックナンバー)が出ますように!」と呪文(magic word)を唱えるように祈ります。

その後、これが「目標達成(=優勝)に向けてのキーナンバー」としての意味を持つように変化したと考えられています。

日本プロ野球の最速マジック点灯したのはいつ?


日本プロ野球において最も早くマジックナンバーが点灯したのは、1965年7月6日です。

この時、南海ホークス(現在はソフトバンクホークスとして知られる)に「マジック62」として表示されました。

7月12日時点で、53勝9敗、勝率はなんと8割5分5厘というまさに敵なしの強さでシーズンを進め、その後は苦戦したものの、前半戦の貯金を活かし9月26日に南海は残り19試合がある中で優勝を手中にしました。

そのシーズンの成績は、88勝49敗3分。

2位のチームに12ゲーム差をつける圧倒的な成果でした。

また、次に最も早くマジックナンバーが点灯したのは、2003年7月8日の阪神タイガースでした。

この年、タイガースは開幕から圧倒的な強さを見せ、7月終了時点で2位になんと17.5ゲーム差の大差を付けていました。

8月に少し失速したものの、その後すぐに状態を立て直し9月15日に優勝を決めました。

そのシーズンの成績は、87勝51敗2分。

最終的に2位とのゲーム差は14.5でシーズンを終えました。

マジックナンバーの点灯条件


マジックナンバーが表示されるのは、2位以下のチームに自力優勝の可能性が消滅した時です。

「自力優勝」とは、他のチームの結果を気にせず、マジックが点灯しているチームが勝ち続けることで優勝できる状態を言います。

言い換えると、そのチームが全勝した場合、他チーム(2位のチーム)が全勝しても追いつくことができないゲーム差(勝敗の差)になった時、マジックが点灯し、2位以下のチームが自力で優勝できる可能性が消滅するという仕組みです。

そのため、マジックナンバーは基本的には首位のチームだけに点灯します。

この数字が0になると、そのチームの優勝が決まるので、ファンはその瞬間を楽しみにしています。

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マジックナンバーの計算方法


マジックナンバーの計算方法

プロ野球の優勝マジックは以下の方法で算出します。

  • 優勝マジックの計算方法

優勝マジック=(マジック対象チームの勝利数+残試合数)-(マジック点灯チームの勝利数)+1

基本的にマジック対象チームは2位チームですが、残りの試合数によって3位や4位のチームが対象チームとなることもあります。

例)以下の場合の優勝マジック計算方法

1位チーム(マジック点灯チーム):勝利数90/残り試合数7

2位チーム(マジック対象チーム):勝利数83/残り試合数10

優勝マジックの計算方法:(83+10)-90+1=4

この結果、1位チームのマジックナンバーは4になります。

これは、2位チームが残りの試合をすべて勝っても勝ち数が93、1位チームがあと4勝すると94勝となり、そのまま1位で優勝することができるという意味です。

プロ野球のマジックナンバーの仕組み


プロ野球のマジックナンバーの仕組みについて解説していきます。

マジックナンバーは1つのチームだけに点灯される


首位のチームがリーグ優勝に近づくと、マジックナンバーが表示されます。

しかし、他のチーム全ての自力優勝が消滅しないと、この数字は現れません。

つまり、2チームが同時にマジックナンバーが点灯することはありません。

2位のチームに優勝マジックがつくことがある


マジックナンバーは1位のチームだけに表示されるわけではありません。

チームの順位は勝率で決まるため、1位のチームが勝率で上位でも、2位のチームの残り試合数が多い場合、2位のチームにマジックナンバーが表示されることもあります。

例えば、こんな状況を考えてみましょう。

1位のチームの残り試合数が3、2位のチームの残り試合数が6、両チームのゲーム差が1の時。

もし、2位のチームが残りの試合を全勝すれば、逆転優勝が可能です。

つまり、僅差の場合は2位以下のチームにも優勝のチャンスがあることを覚えておくと、試合をもっと楽しめます。

マジックナンバーは点灯したり消滅したりする


マジックナンバーは点灯したり消滅したりする

マジックナンバーが点灯しても、それが優勝の保証にはなりません

他のチームが追い上げてきた場合、マジックナンバーは消えることがあります。

具体的には、マジックナンバーが表示されているチームが連敗し、2位チーム(マジック対象チーム)が連勝すると、ゲーム差が縮まります。

その結果、2位チームが残りの試合をすべて勝つことで優勝する「自力優勝の可能性」が出てくるため、1位チームのマジックナンバーは消えてしまいます。

また、一度消えたマジックナンバーが再び点灯することもあれば、異なるチームに新たにマジックナンバーが表示されることも考えられます。

自力優勝の可能性が高まる計算方法を理解し、野球を楽しもう!


自力優勝の可能性が高まる計算方法を理解し、野球を楽しもう!

本記事では、自力優勝への道を示す「マジックナンバー」の意味や条件、計算方法について詳しく解説してきました。

多くのファンがシーズン終盤に注目するこの数字、実はその背後にはシンプルな数式が隠れています。

この数式を知ることで、各チームの優勝へのシナリオや可能性を具体的にイメージすることができます。

特に、マジックナンバーが点灯したチームの残りの試合を観戦する際、自分でマジックの数字を計算してみるのも一つの楽しみ方です。

マジックナンバーを理解し、計算してみることで、プロ野球の醍醐味をより深く味わえることでしょう。

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