独立リーグ給料事情を徹底解説!NPBと比較した選手と監督の年俸
(※この記事は、2023年3月31日に更新されました。)
今回は、日本における独立リーグの給料について、解説します。
本記事は、以下のような方におすすめです。
「独立リーグでは給料がどのくらいもらえるのか知りたい」
「独立リーガーになった場合、アルバイトなどは必要なのか知りたい」
「独立リーグで生活ができるのか不安」
こちらの記事では、上記のような方に向けて、選手と監督別、独立リーグの給料に関する内容や、収入源などについてくわしく説明しています。
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そもそも独立リーグとは?プロ野球とは違う?
日本の野球における独立リーグとは、日本野球機構(NPB)とは別に独立したプロ野球リーグを指します。
現在は、以下のリーグが活動しています。
・四国アイランドリーグplus
・ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)
・関西独立リーグ (2代目)
・北海道ベースボールリーグ
・九州アジアリーグ
・北海道フロンティアリーグ
・ベイサイドリーグ
・日本海リーグ
基本的に、NPBを目指す人の場所とされますが、逆にNPBから独立リーグに参加する選手もいます。
また、独立リーグを経てNPBに所属するためには、ドラフト会議での指名が必要です。
例外として、NPBから移籍した選手や、外国人選手はNPBに移籍できます。
このように、独立リーグは日本野球機構(NPB)と同様にプロ野球リーグですが、待遇などは異なります。
日本の独立リーグ給料・年俸は?
それでは、日本における独立リーグの給料について、以下の項目で解説します。
1. 選手の場合
2. 監督の場合
それぞれの給料事情について見ていきましょう。
日本の独立リーグ給料:選手の場合
独立リーガーの場合、NPBと比較して給料面ではかなり厳しいと見られています。
その理由や実際の給料差を、以下の項目で解説します。
1. NPBと比較する独立リーガーの給料
2. 給料の支払いはシーズン中のみ
3. ケガで給料がなくなる?
4. 個人のスポンサーがつく場合
5. インセンティブが得られるケースが有る
1. NPBと比較!独立リーガーの給料
独立リーガーがもらえる年俸は、所属球団にもよりますが0〜300万円程度と考えられます。
0円が存在する理由としては、北海道ベースボールリーグなどの一部のリーグで無給というケースがあるためです。
また、年俸ではなく月収となり、平均15万円ほどと考えられます。
一方で、NPBが2022年に行った年俸調査では、会員支配下公示選手の平均年俸は4,312万円という結果が出ています。
この結果と比較すると、独立リーグの給料はかなり少ないと言えます。
2. 給料の支払いはシーズン中のみ
また、NPBと独立リーグでは、給料の支払いが行われる期間にも違いがあります。
NPBではオフシーズンでも給与が支払われますが、独立リーグの場合はシーズン中のみの給与支払いです。
このことからも、支払い金額の差が開いてしまうことが考えられます。
オフシーズンはとくに、アルバイトをしないと生活が苦しいという選手もいるようです。
3. ケガで給料がなくなる?
シーズン中にだけ給料の支払いが行われる独立リーグですが、練習生の場合、給料が出ない、またはほとんど貰えないようです。
これはケガをしてしまった場合も同様で、ケガをして練習生に格下げされてしまうと給料がほとんど出ないということもありえます。
4. インセンティブが得られるケースがある
独立リーグでは、給料の他にインセンティブが得られる場合もあります。
これは、ヒットやホームランなどの活躍の度合いによっていくらか報酬がプラスされるということです。
所属する球団によっては1試合500〜5,000円などのインセンティブがあるようです。
独立リーグで道具にこだわる場合はお金が足りなくなることも!
後述しますが、独立リーグでは、状況によってはスポンサーから道具の支給や値引きを受けられることがあります。
しかし、スポンサーの会社から提供される道具以外を使いたい場合は、自分で購入する必要がありますよね。
さらに、道具は壊れてしまうことがあります。 壊れてしまったら、新しいものを買わなくてはなりません。
各道具にかかる金額は、以下のようなイメージです。
バット:1本1〜2万円
グローブ:4〜6万円
スパイク:5000〜1万円
このように、道具にこだわる場合や支給が受けられない場合は、少ない給料の中でやりくりしていかなければならないのです。
日本の独立リーグ給料:監督の場合
日本の独立リーグの場合、監督の平均年収は600万円程度とされています。
こちらも球団により異なりますので、500万円以下という場合もあるようです。
NPBの場合、6,000万〜2億円の年俸が想定されています。 やはり監督の給料にも差がありますね。
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独立リーグの収入源は?NPBと異なる点
主な収入源には、以下のようなものがあります。
・企業のスポンサー(広告費)
・球団グッズの売上
・チケットの売上(入場料)
先ほどの項目でNPBと独立リーグにおける給料差について解説しましたが、このような大きな差が出る原因のひとつには、それぞれの資金力の違いが挙げられます。
NPBの場合、大手企業がスポンサーになっており観客も多く入場料収入も多いのですが、独立リーグは入場料収入の割合が低くスポンサーに収入を依存しがちです。
しかし、スポンサー側としては独立リーグがNPBと比較して宣伝効果が落ちることもあり、景気の状況によっては撤退してしまうケースもあります。
そのため、独立リーグは大手よりも小口のスポンサーを多く集めリスクを回避する傾向にあります。
独立リーガーの受けられるサポート・福利厚生は?
NPBと比較して経済的に厳しい独立リーグですが、リーグ・球団によってはサポートや福利厚生が受けられることもあります。
こちらの項目では、受けられる可能性のある以下のサポートについて解説します。
1. 福利厚生
2. 道具支給
1. 福利厚生が受けられることも
独立リーグでは、所属する組織によっては福利厚生が得られる場合もあります。
たとえば、以下のようなサポートです。
・家賃補助などのサポート:不動産屋さんがスポンサーの場合など
・食事のサポート:飲食店がスポンサーの場合など
スポンサーによっては、受けられるサポートが異なる可能性もあります。
2. 道具が支給されることも
場合によっては、試合で使う道具が支給される場合もあります。
支給される道具は、以下のような物です。
・ユニフォーム
・バット
・スパイク
・ヘルメット
・プロテクター など
これらの支給される道具は、ルールによりますが退団する際に返還しなければいけない場合もあります。
また、道具にこだわる人は支給されるものではなく自分で購入するケースもあるようです。
独立リーグに入るには?トライアウトや練習会に参加
入団するためには、プロ志望届を出し、トライアウトや練習会に参加する必要があります。
トライアウトは、簡単に言うと入団のための実力テストのことです。
トライアウトを受けるためには、5,000円の受験料が発生します。
合同トライアウトなどでは、1次試験、2次試験を受験したのち、球団から指名が来れば入団することができます。
まとめ:独立リーグの選手は厳しい環境を乗り越えています
今回は、日本のプロ野球、独立リーグの給料について解説しました。
NPBと比較すると経済的にはかなり厳しいと考えられます。
しかし、独立リーグは本気で野球したい、NPBを目指したいという人が多く、プロ野球選手という夢に近づくために挑戦する人が集まる場所と言えるでしょう。
NPBに挑戦したいという人は、独立リーグで経験を積み、厳しさを乗り越えるという選択肢もあるのではないでしょうか。