【MLB】ポストシーズンとは?概要やワイルドカードの仕組みについて解説!
(※この記事は、2023年10月4日に更新されました。)
メジャーリーグのシーズンが進む中、ポストシーズンへの期待が高まってきました。
しかし、ポストシーズンの詳しい仕組みや、各ステージの概要について、わからない方も多いと思います。
本記事では、ポストシーズンの全体概要から、2023年シーズンのポストシーズンに出場予定の日本人選手まで、詳しく解説します。
これを読めば、ポストシーズンをより深く、より楽しく追うことができるようになるでしょう。
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MLBポストシーズン仕組み
MLBポストシーズンの仕組みを理解することで、試合の楽しみが倍増します。
ここでは、ポストシーズンの基本から詳しく解説していきます。
MLBポストシーズンとは?
MLBポストシーズンは、メジャーリーグベースボール(MLB)のレギュラーシーズンが終了した後に行われる、年間を通じて最も注目される一連のプレーオフ試合のことです。
ポストシーズンは、地区優勝チームやワイルドカード枠を勝ち取ったチームが参加し、ワールドシリーズへの出場権を競います。
試合はワイルドカードシリーズから始まり、ディビジョンシリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズを経て、ワールドシリーズで頂点が決定されます。
MLBのリーグ編成概要
メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズン(プレーオフ)の仕組みを理解するための第一歩は、そのリーグ編成を把握することです。
MLBは、アメリカンリーグとナショナルリーグの2つの大きなカテゴリに30の球団が分けられています。
それぞれのリーグには15球団が所属しています。
更に詳しく言うと、これらのリーグは東地区、中地区、西地区の3つに細分化されており、それぞれの地区には5つの球団が存在します。
レギュラーシーズン中、これらの球団は地区のトップを目指して熾烈な戦いを繰り広げます。
そしてプレーオフでは、各地区の優勝チームと、地区優勝チーム以外の中から「ワイルドカード」でプレーオフに進んだチームが、リーグの栄冠や最終的なワールドチャンピオンのタイトルを目指して戦います。
アメリカンリーグ(ア・リーグ)
ナショナルリーグ(ナ・リーグ)
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MLBポストシーズン(プレーオフ)の概要
出典:MLB's postseason format, explained
MLBのチーム構成を理解したら、プレーオフの詳細を確認していきましょう。
実際にプレーオフに挑戦するのは、各リーグから6チーム、合計12チームです。
そして、それぞれのステージには特定の名前が与えられています。
ポストシーズン(プレーオフ)の出場条件
ポストシーズン(プレーオフ)の出場条件は、メジャーリーグベースボールの各リーグごとに設定されています。
地区優勝チーム
各リーグは3つの地区(東・中・西)に分かれています。それぞれの地区で最も成績の良いチーム、両リーグ合計で6チームがプレーオフ出場権を獲得します。
ワイルドカード
地区優勝を果たした3チームを除くチームの中から、年間の勝率が上位3チームがワイルドカードとしてプレーオフに進出します。
このように、各リーグから地区優勝3チームとワイルドカード3チーム、合計12チームがプレーオフに進出します。
そして、これらのチームがリーグの代表としてワールドシリーズを目指して戦い続けます。
ワイルドカードシリーズ(WCS)
ワイルドカードシリーズ(WCS)はプレーオフの初戦として行われます。
1. ワイルドカードで最も勝率の高いチームと、勝率2位のチームが対戦
2. 地区優勝の中で勝率3位のチームと、ワイルドカードの3位チームが対戦
これらの試合は、3戦中2勝を先に取ったチームが勝ちです。そして、その勝者がディビジョンシリーズ(DS)へとステップアップします。
試合は主にワイルドカード1位と地区優勝3位のホームで開催されます。
ディビジョンシリーズ(DS)
ディビジョンシリーズ(DS)は、ワイルドカードシリーズ(WCS)の次のステージとして開催されます。
このシリーズでの対戦は以下のようになります。
1. 地区優勝でトップのチームは、ワイルドカード1位と2位の対戦勝者と対戦
2. 地区優勝の2位のチームは、地区優勝3位のチームとワイルドカード3位の対戦勝者と対戦
これらの試合は、5戦のうち3勝を先に挙げたチームが勝利となります。
試合の順序は2試合、さらに2試合、そして最後の1試合と進行します。
また、地区優勝1位と2位のチームはホームアドバンテージを享受し、より多くの試合を自分たちのホームで戦うことができます。
このステージを勝ち抜くと、次はリーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)へと進むことになります。
リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)
「リーグ優勝決定戦」とも呼ばれるリーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)は、各リーグのトップ2チームが対戦するステージです。
このシリーズの勝者が、ワールドシリーズ(WS)へ駒を進めます。
試合は7戦制で、4勝を先に挙げたチームが勝者となります。試合の流れは、最初の2試合、次の3試合、そして最後の2試合と進行します。
ホームアドバンテージは、レギュラーシーズンでの勝率が上位のチームに与えられます。
ただし、もしワイルドカードチームが地区優勝チームと戦う場合、勝率に関わらず、地区優勝チームがホームアドバンテージを得るルールが適用されます。
ワールドシリーズ(WS)
ワールドシリーズ(WS)は、MLBのポストシーズンの最終決戦ステージです。
ここで、各リーグのトップチームが対戦し、勝利したチームがMLBの最高の栄誉を手にします。
試合は7戦制となっており、最初に4勝を挙げたチームが優勝者となります。
試合の進行は、2試合、続いて3試合、そして最後の2試合となります。
ホームアドバンテージは、レギュラーシーズンでの成績が優れたチームに与えられます。
このルールは2017年から導入されました。
2023年シーズンのポストシーズンに出場する日本人選手
2023年のMLBポストシーズンに出場する12チームが決定し、日本人選手は3選手がポストシーズン進出の切符を掴みました。
この中からワールドシリーズを制し、チャンピオンリングを獲得する選手は現れるのか、ポストシーズンの動向から目が離せません。
以下で、ポストシーズンに出場する日本人選手と所属球団について紹介します。
藤浪晋太郎(オリオールズ):地区優勝
出典:Baltimore Orioles|Shintaro Fujinami
ア・リーグ東地区のオリオールズは、レイズとの熾烈な地区優勝争いを制し、9月29日に2014年以来9年ぶりとなる地区優勝を決めました。
最終的にシーズン100勝を達成したオリオールズは、9月18日にポストシーズン進出を確定させており、藤浪は日本人一番乗りでポストシーズンへの切符を掴みました。
今シーズン、ポスティングシステムでアスレチックスに入団した藤浪は、先発では結果を残せなかったものの、中継ぎに配置転換されてからは安定した投球が続き、7月に最下位のアスレチックスから首位チームのオリオールズにトレード移籍しました。
移籍後も中継ぎとして結果を残した藤浪は、右肘の怪我で離脱していたチームの守護神であるバティスタがトミー・ジョン手術を受ける見込みとなったこともあり、中継ぎとしてポストシーズンのロースター入りも当確となっています。
前田健太(ツインズ):地区優勝
出典:Minnesota Twins|Kenta Maeda
ア・リーグ中地区のツインズは、9月23日に本拠地のターゲット・フィールドでエンゼルスを破り2020年以来3年ぶりの地区優勝を決めました。
今シーズン、右肘の手術・リハビリを経て復帰を果たした前田にとっては、メジャー8年目で通算6度目の地区優勝となりました。
ツインズは10月4日からスタートするワイルドカードシリーズで菊池雄星が所属するブルージェイズと対戦します。
2004年の地区シリーズ第1戦でヤンキースに勝利して以降、ポストシーズンには6度出場しながら一度も勝てておらず現在なんとポストシーズン18連敗中のツインズですが、今年こそ連敗記録を止められるか注目です。
菊池雄星(ブルージェイズ):ワイルドカードでプレーオフ進出
出典:Toronto Blue Jays|Yusei Kikuchi
ブルージェイズは、吉田正尚が所属するレッドソックス、藤浪晋太郎が所属するオリオールズと同じア・リーグ東地区のチームで、MLBで唯一カナダ(トロント)に本拠地を構える球団です。
ア・リーグの東地区は、今シーズン、レイズが開幕13連勝という脅威的なスタートを見せ、オリオールズと共に地区優勝争いをする中、ブルージェイズも堅実に勝ちを積み重ね、10月1日にワイルドカード枠でのプレーオフ進出を決めました。
大混戦となったワイルドカード枠の争いを制したブルージェイズは、ワイルドカードシリーズで前田健太が所属するツインズとの対戦が決まっています。
今シーズン、メジャー移籍後自己最多となる11勝を挙げた菊池のプレーオフ初登板が実現するかにも注目です。
ポストシーズンを理解して、日本人選手を応援しよう!
本記事では、MLBのポストシーズンの仕組みから、各ステージの特徴、そして2023年シーズンのポストシーズンに出場する日本人選手たちについて解説してきました。
ポストシーズンは、日本人選手の活躍の場としても注目度が高いです。
これらの情報をもとに、より深くMLBの興奮を共有し、熱く日本人選手やお気に入りのチームを応援しましょう!