実業団とプロスポーツの違いとは? それぞれのメリット・デメリットも解説
(※この記事は、2023年7月24日に更新されました。)
実業団とプロスポーツは、どちらもスポーツを職業とする人々が活躍する場です。
しかし、両者にはいくつかの違いがあります。
本記事では、実業団とプロスポーツの違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
最後まで読むことで、スポーツを仕事にしたいと考えている人、スポーツに興味のある人、スポーツの将来について考えている人にとって、有益な情報源となるでしょう。
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実業団とは
出典:Hondaの企業スポーツは、新たなステージへ「Honda Sports Challenge」
実業団は企業が主体となり、活動するスポーツチームのことを指します。
主に企業の広告・宣伝、社員の健康増進、社風醸成を目的として設立され、選手は企業に所属して社員として働きながらスポーツ活動を行います。
実業団スポーツの歴史は古く、明治時代には官公庁や大企業がスポーツチームを創設したと言われています。
その後、昭和時代には実業団スポーツが徐々に普及し、現在では多くの企業や団体が実業団スポーツチームを有しています。
現在、日本の社会人スポーツの中心となっており、サッカーや野球、バスケットボールなど多くのスポーツ分野で実業団リーグを行い、活動しています。
プロスポーツとは
出典:スポーツの未来を共に創ろう - A BETTER FUTURE TOGETHER -
プロスポーツは、スポーツが職業として行われ、選手や関係者がその活動から収入を得るシステムのことを指します。
プロリーグを形成することで、エンターテイメント産業の一部として、観客やテレビ視聴者を対象に試合やイベントが提供されます。
プロ選手は、自身の技術やパフォーマンスにより報酬を得ており、プロリーグや大会で優勝すればさらに高額の賞金や広告契約の機会を得ることが可能です。
サッカー、野球、バスケットボール、陸上選手など、様々なスポーツがプロスポーツとして、各種のプロリーグにて展開されています。
実業団選手とプロ選手との違いとは
実業団選手とプロ選手の主な違いは、その組織体制、目的、そして収入源にあります。
実業団選手は企業や団体の一部として、競技力向上と企業の宣伝活動を目指し、給与や福利厚生を得て活動します。
一方、プロスポーツでは選手は個人事業主として、スポーツを職業とし、スポンサー契約や試合報酬から収入を得ます。
つまり、実業団は企業や団体の利益を目的とし、プロは個人の利益を追求するということです。
収入源についても、実業団は給与として企業から支給され、プロはスポンサー契約や試合報酬などの収入に依存することになります。
実業団選手のメリット
実業団選手の最大のメリットは、安定した生活基盤が提供されることです。
選手は企業の社員として給与や福利厚生を得ながらスポーツ活動を行うため、経済的な安定感があります。
また、競技を通じて企業の宣伝活動にも寄与し、社会貢献を果たす機会が多く存在します。
さらに、スポーツキャリアが終わった後も社員として働き続けることが可能なので、セカンドキャリアに悩むことが少ないというメリットもあります。
実業団選手のデメリット
実業団選手のデメリットは、スポーツ活動と仕事を両立させなければならないことです。
選手は企業の一員として働きながら、同時に競技に取り組まなければならないため、その両立が難しいと感じる場合があります。
そのため、選手にとっては体力的にも精神的にも負担がかかることとなります。
また、所属先の経営状況によっては、スポーツ活動の縮小や解散の可能性も存在します。
そして、プロ選手と比較して、競技に専念できる時間や環境が限られることもデメリットと言えるでしょう。
プロ選手のメリット
プロスポーツのメリットは、選手が自己のパフォーマンスと直接収入を連動させることが可能な点です。
選手は自身の競技能力を最大限に高めることに専念し、その結果が賞金やスポンサー契約、さらには広告契約などの形で反映されます。
また、一部のスポーツでは、トッププロ選手が得る収入は非常に高額で、巨額の富を得る可能性もあります。
さらに、全世界からの注目を浴び、広く名声を得るチャンスもあるのがプロスポーツの特長です。
プロ選手のデメリット
プロスポーツのデメリットは、収入やキャリアの不安定さにあります。
パフォーマンスが直接収入に影響するため、怪我や年齢による体力の衰えなどでパフォーマンスが落ちると、収入も減少します。
また、競技人口が多いスポーツでは、トップレベルまで到達するのが困難であり、その過程で経済的困難に陥る選手も少なくありません。
さらに、スポーツキャリアが比較的短いため、引退後のセカンドキャリアについて考える必要があります。
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実業団があるスポーツ
実業団があるスポーツは多くありますが、代表的なスポーツは以下のとおりです。
・野球
・サッカー
・バスケットボール
・バレーボール
・ハンドボール
・ラグビー
・バドミントン
・水泳
・陸上競技
・体操
・柔道
・剣道
・空手
年収の違いについて
実業団選手とプロ選手の年収の違いについて解説します。
それぞれの選手を目指すうえで、気になるポイントになるでしょう。
実業団選手
実業団選手の年収は、所属する企業や競技、選手の能力によって大きく異なります。
実業団に所属している選手は企業の従業員であり、一般的には企業の給与制度に基づいて給与を得ます。
これには基本給としての給料の他に、勤務年数や役職、成績による賞与が含まれることもあります。
また、企業がスポーツに力を入れている場合や、特定の選手が非常に優れた成績を収める場合には、さらに高い給与が選手の収入として支払われることもあります。
しかし、一方で、スポーツ以外の業務にも関与するため、全ての時間をスポーツに専念できる訳ではないという点も留意すべきです。
プロ選手
プロ選手の年収は、競技、選手の技術や実績、人気度によって大きく異なります。
一部のトップ選手は、試合の出場料や賞金、スポンサーからの契約料などから巨額の収入を得ています。
例えば、プロサッカー、プロ野球、ゴルフ、テニスのトップ選手たちは、数千万円から数十億円の年収を得ていると報じられています。
しかしながら、一部のトップ選手だけが高額な収入を得ることができる一方で、大多数のプロ選手の収入は比較的低いとも言われています。
特に競技人口が多く、プロ選手の数が多いスポーツでは、競争が激しくなり、生計を立てるのが難しい選手も多いです。
プロ選手になるには注意するべきポイントと言えるでしょう。
実業団選手とプロ選手のセカンドキャリアについて
最後に、実業団選手とプロ選手のセカンドキャリアについて解説します。
実業団選手
実業団選手のセカンドキャリアは比較的確実性が高いものと言えます。
その理由としては、彼らは所属する企業の従業員であるため、現役引退後もその企業内で働く道が開かれているからです。
また、選手時代に培ったリーダーシップやチームワーク、コミュニケーション能力などは、ビジネスの現場でも高く評価されます。
さらに、選手時代の人脈や知名度を活かして、コーチや解説者、スポーツ関連の企業経営など、スポーツ業界でのセカンドキャリアを選ぶ選手も多いです。
プロスポーツ選手
プロスポーツ選手のセカンドキャリアは個々の選手の実力や知名度、ネットワーク等に大きく依存するため、多様性と不確実性が高いと言えます。
一部の選手は引退後もスポーツ業界にとどまり、コーチ、解説者、指導者として活動したり、スポーツ関連の会社を立ち上げることもあります。
また、選手時代に培った知名度を生かしてタレントや俳優、モデルといったエンターテイメント業界に進出するケースもあります。
しかし、競技が特殊であったり、知名度が低かったりすると、プロスポーツから引退した後のキャリアが見つけにくいケースも多く、プロスポーツ選手のセカンドキャリアはその選手自身の努力と計画に大いに依存するでしょう。
自身の目指すキャリアに沿って実業団、プロを選択しよう!
本記事では、プロと実業団の違い、それぞれがどのようなメリットやデメリットを抱えているのかを解説してきました。
実業団とプロスポーツは、どちらもスポーツを職業とする人々が活躍する場ですが、それぞれのメリットやデメリットがあります。
スポーツを仕事にしたいと考えている人は、実業団選手とプロ選手の違いを理解し、自分の性格や目標に合ったキャリアを選ぶことが大切です。