フットサルとサッカーの違いをさまざまな観点から徹底解説!
(※この記事は、2023年11月17日に更新されました。)
フットサルとサッカーは、どちらも競技人口が多く人気のあるスポーツですが、それぞれ異なるルールと特徴を持っています。
大まかな違いは把握しているものの、具体的な内容までを把握するのは難しいでしょう。
そこで、本記事ではフットサルとサッカーの違いについて説明していきます。
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フットサルとサッカーの違い
フットサルとサッカーの違いは以下の通りです。
コートの大きさ
まずは、フットボールとサッカーでコートサイズが異なります。
フットサルコートは「縦40m×横20m」が基本であるのに対し、サッカーコートは「縦110m×横64m」です。
フットサルコートはサッカーコートに比べると非常に小さく、9分の1程度の広さしかありません。
また、コートの表面も異なり、フットサルは木製や人工材料の床が使われることが一般的ですが、サッカーは通常芝の上でプレーします。
ゴールの大きさ
コートのサイズに比例して、ゴールサイズにも違いがあります。
フットサルゴールは、「高さ2m×幅3m」ですが、サッカーゴールは、「高さ2.44m×幅7.32m」となっています。
ボールの大きさ
フットサルで使用するボールは、直径「約20.5cmの4号球」です。
フットサルボールは特別な設計となっており、弾みにくい性質を持っています。
一方サッカーで使用するボールは、直径「約22cmの5号球」となってます。
プレーヤーの人数
フットサルはゴールキーパーを含む5人制、サッカーはゴールキーパーを含む11人制で行われます。
この違いにより、フットサルは少人数で気軽に友達や仲間とチームを組んで楽しむことができるスポーツとして知られています。
サッカーよりもピッチサイズが小さいうえプレー人数が少ないので、個々のプレーヤーがゲームに関与しやすく、スピーディーな試合が展開されるのがフットサルの特徴です。
シューズの種類
フットサルでは、屋内でのプレーに向いているフットサルシューズが使われます。
フットサルシューズの特徴は、ゴム製のソールで、ボールを扱いやすくするために弾まないように設計されています。
一方、サッカースパイクには、通常、スタッド(またはトラクションピン)が付いています。
これらのスタッドは、グラウンドにしっかりと足を固定し、選手が素早く方向転換し、走行時に滑らないようにする特徴があります。
試合時間
フットサルの試合時間は前半と後半で合計40分(20分ずつ)で、プレーイングタイム方式を採用しています。
ボールがピッチ上にある間のみ時間が経過し、ボールがコート外に出たりファールが起きたりすると時間が止まる方式です。
そのため、アディショナルタイムはありません。
一方で、サッカーの試合時間は、前半と後半で合計90分(45分ずつ)で、ランニングタイム方式を採用しています。
試合中に時間が止まらず、プレー以外の時間(例: 選手交代やケガの応急処置)終了後に主審が追加時(アディショナルタイム)を決める方式です。
フットサルのポジション・役割
フットサルには、サッカーとは異なる独自のポジション名が存在します。
主なポジション・役割は以下の通りです。
GOLEIRO(ゴレイロ)ゴールキーパー
ゴール前の壁として、相手のシュートを止めることが主な役割です。
ゴールキーパーは試合の状況に応じてシュートを打つこともあります。
そのため、セービング技術だけでなく、ボールコントロールやパスの精度、シュート力も求められます。
PIVO(ピヴォ)フォワード
ピヴォは攻撃の中心で、ゴールを狙う役割を果たします。
激しいマークに対しても冷静にボールを扱える選手がピヴォに適しています。
得点力が求められ、チームの得点源として活躍します。
ALA(アラ)ミッドフィルダー
アラは左右のポジションがあり、フットサルのミッドフィルダーに相当します。
コートを縦横無尽に駆け回り、攻撃や守備の役割を果たします。
ドリブルやシュートなど攻撃的なプレーから、フィクソ(ベッキ)と連携して守備に参加するなど、スタミナとバランスの取れた選手がアラとして活躍します。
FIXO/BAQUE(フィクソ/ベッキ)センターバック
フィクソ(ベッキ)はセンターバックに相当し、守備の要として相手の攻撃を防ぎます。
ゴレイロと連携し、守備の指揮を執ることもあります。
広い視野と判断力、正確なパス能力が重要です。
これらのポジション名はポルトガル語に由来しており、それぞれ特定の役割を担当します。
フットサルはサッカーとは異なる戦術やスタイルが求められるため、これらのポジションはフットサル独自の特性に合わせて設定されています。
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ルールの違いとは?
ここからはサッカーのルール、フットサルのルールの違いについて解説します
選手交代
フットサルでは選手交代に関して人数制限がありません。
選手はいつでも、そして何人でも自由に交代することができ、審判の承認も不要です。
一方サッカーでは、1試合で基本的に5人までの選手交代が認められています。
交代のタイミングは、ボールがラインを割ったり、反則などで試合が止まったアウトオブプレーの際に、審判の承認を待たなければなりません。
交代のタイミングはボールがラインを割ったり、反則などで試合が止まった際に、審判の承諾を得る必要があります。
退場時の対応
退場に関するルールはフットサルとサッカーで同じです。
レッドカードやイエローカードによる警告や退場は両方のスポーツで適用され、退場した選手は試合に戻ることはできません。
ただし、フットサルでは退場してから2分経過もしくはゴールが決まったタイミングで選手を補充することができます。
このルールにより、数的不利から逆転する可能性があるため、フットサルの試合展開は最後まで予測がつかないこともあります。
タイムアウト
フットサルには、「タイムアウト」という特別なルールがあります。
各チームは前半と後半、合計で1回ずつ、計2回のタイムアウトを要求できます。
前半に使わなかった場合、後半で2回取ることはできません。
タイムアウトは、ボールがアウトオブプレーの状態で、要求するチームがボールを保持している場合に要求できます。
バックパス
フットサルでは、バックパスにルールがあり、以下2点に該当した際には反則となります。
ゴールキーパーが保持していたボールを離した後、ボールがハーフラインを越える前に、または相手側によって触れられるかプレーする前に、味方競技者からボールを受ける。
味方競技者によって意図的にキーパーにキックされたボールを手で触れるか手でコントロールする。
一方サッカーでは、ゴールキーパーによるバックパスが一般的で、ゴールキーパーは自由にボールを味方選手に戻すことができます。
第2PK
フットサルでは、直接フリーキックにつながるファウルが累積してカウントされます。
前半と後半を合わせて各チームが6回の直接フリーキックの機会を獲得できると、それ以降のファウルで「第2PK」が与えられます。
この「第2PK」は、ゴールマウスの中央にある第2ペナルティーマーク(10メートルの距離)からのフリーキックを指します。
ファールの数は前半と後半でリセットされるため、後半が始まると再び0からカウントされます。
このルールはサッカーには存在しないルールです。
4秒ルール
フットサルにおけるキックイン、ゴールクリアランス、フリーキック、コーナーキックなどの状況で、ボールを再開するために4秒以内に行動しなければならないというものです。
具体的には、ボールが再開可能な状態になった瞬間から、審判が手を高く挙げて4秒間をカウントします。
選手はこの制限内でボールを再開しなければならず、4秒を超えるとその場から相手チームに間接フリーキックが与えられます。
プレー再開時
サッカーでは、ボールがタッチラインの外に出た際には「スローイン」を使いますが、フットサルでは「キックイン」でプレーを再開します。
また、相手チームはキックイン時にボールから5m離れなければならない「5mルール」に従わなければなりません。
攻撃側がゴールラインからボールを出す場合にも違いがあります。
サッカーでは「ゴールキック」でボールを再開させますが、フットサルでは「ゴールクリアランス(ゴールキーパースロー)」と呼ばれ、ゴールキーパーは手でボールを投げてプレーを再開します。
オフサイド
サッカーでは、攻撃側の選手は相手ゴールに近すぎる位置にいるとオフサイドとなり、ボールを受けることが制限されます。
このオフサイドルールは非常に細かい規則があるため、理解が難しいとされています。
フットサルではこのオフサイドのルールがないため、戦術やプレースタイルに幅広いバリエーションを持たせることができ、より自由度の高いゲーム展開が可能です。
フットサルとサッカーの違いを理解し楽しもう!
フットサルとサッカーは似ているようで、コートの大きさやボール、ルールやプレースタイルなどが異なります。
それぞれにおいて多くの魅力があり、近年では自分たちでチームを作って活動する方も増えてきています。
フットサルチームを作りたいという方は、以下の「関連記事」で紹介しているフットサルチームの作り方についての記事もぜひご覧ください。
本記事で解説してきたサッカーとフットサルの違いを理解し、仲間と共に楽しみましょう!