アジア大会のブリッジ競技とは?ルールや魅力について徹底解説
(※この記事は、2023年9月20日に更新されました。)
2020年東京オリンピックの追加種目候補にもなった、ブリッジという競技を聞いたことがあるでしょうか。
聞いたことはあるけど、具体的なルールや、そもそもブリッジとは何なのか知らない方も多いと思います。
ブリッジはアジア競技大会の競技の1種で、注目されているスポーツです。
本記事では、そもそもブリッジとは?という観点から、ルールや魅力を詳しく紹介していきます。
これからブリッジを知っていきたい!という方にオススメの記事となっているので、最後まで是非ご覧ください。
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ブリッジ(コントラクトブリッジ)とは?
ブリッジ(正式名称=コントラクトブリッジ)とは、トランプカードを使用するトリックテイキングゲームです。
ブリッジはトランプゲームの中でも戦略的で複雑な競技とされ、戦術、コミュニケーション、判断力が求められます。
高い思考能力を用いて競われるゲームを一種のスポーツと見なしたもので、マインドスポーツ(頭脳スポーツ)とも呼ばれています。
マインドスポーツとは?
マインドスポーツは、身体的な力や体力を競う従来のスポーツとは異なり、主に知識、戦略、論理、心理的スキルを駆使する競技を指します。
知識の習得や戦術の展開において知性を重要視し、身体的なスキルや運の要素は最小限です。
代表的なマインドスポーツには、チェス、囲碁、将棋、ポーカー、ブリッジ、スクラブルなどがあります。
ブリッジの歴史
ブリッジは、16世紀のイギリスで始まり、現在の形式に統一されました。
歴史を以下表で詳しくみていきましょう。
ブリッジの魅力
ブリッジは「運」の要素を極力排除し、分析力、推理力、記憶力、戦略、駆け引きの力が重要な競技です。
そのため、国際オリンピック委員会(IOC)によってマインドスポーツとして認定され、日本においては、約20万人のブリッジ愛好者がいると推定されています。
以下にてブリッジ競技の魅力をいくつか紹介します。
戦略性
ブリッジは高度な戦略性が求められるゲームです。
プレイヤーは自分の手札を最大限に活用し、相手の手札やパートナーの情報を駆使して勝利を目指します。
正確な計算や判断が必要で、戦略的思考力を鍛えるのに適しています。
チームプレイ
この協力的な要素が魅力で、パートナーと連携して勝利を目指すことが重要です。
ブリッジではプレイヤー同士が情報を交換することが許されており、特定のカードや戦術についてコミュニケーションをとることが勝利への鍵となります。
相手チームの情報を読み取り、自分たちの情報を上手に伝えることが戦術的な優位性を生む要因となるでしょう。
知的な挑戦
ブリッジは知的なゲームであり、戦略的思考、数学的なスキル、記憶力などが求められます。
また、ゲーム中に学び続けることができ、プレイヤーは常に自分のスキルを向上させる機会があります。
社交性
ブリッジは友人や仲間と楽しむのに最適なゲームです。
ゲームの間にリラックスした雰囲気を楽しむことができ、新しい友人を作ったり、既存の友人との絆を深めたりする場としても人気があります。
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アジア大会のブリッジについて
アジアの多くの国と地域からアスリートが参加する大規模なアジア大会にて、ブリッジが競技の一つとして採用されています。
基本ルール
以下にてブリッジの基本ルールを紹介していきます。
デッキと基本情報
ブリッジは、ジョーカーを除く52枚のトランプカードを使用します。
カードは4つのスート(ハート、ダイヤ、スペード、クラブ)から成り、各スートにはエースから2までの13枚のカードが含まれます。
プレイヤーとチーム
4人のプレイヤーが2つのチームに分かれ、各チームは通常、N-S(北・南)とE-W(東・西)と呼ばれます。
オークション
ゲームはオークションから始まり、プレイヤーは手持ちのカードの強さを伝え、パートナーシップに対する最適な契約を設定します。
契約にはスート、トリック数、および無トリック(ノートリンプ)が含まれます。
ゲームプレイ
オークションの後、契約に基づいてゲームプレイが行われます。
プレイヤーは交互にカードを出し合い、各トリックの勝者を決定します。
各プレイヤーは、同じスートを出す必要がありますが、切り札(トランプスート)を使用することも可能です。
スコア計算
スコアは、トリックを取ることに成功したかどうかに基づいて計算され、達成したトリック数が契約に達していれば、得点が加算されます。
達成できなければ、対戦相手にペナルティが課せられます。
勝利条件
勝利の目標は、契約に基づいてポイントを獲得し、一定のポイントを先に達成したチームが勝者となります。
ポイントの獲得方法や詳細なスコア計算はルールによって異なるため、予め確認が必要です。
ブリッジは高度な戦略が必要であり、プレイヤーはパートナーと連携し、最善の戦術を駆使して競技します。
詳細なルールについては、国際ブリッジ連盟(WBF)の公式ガイドや指南書を参照することがおすすめです。
2018年のアジア大会(ジャカルタ)で初採用
2018年にインドネシアで開催された第18回アジア競技大会(ジャカルタ)で、ブリッジが初めて正式種目として採用されました。
初採用となったジャカルタ大会では、混合団体に出場した当時73歳の中尾共栄選手と当時27歳の瀬下拓未選手のペアや、勝部俊宏選手と雅子選手の夫婦ペアが注目を浴びました。
日本からは男子6名、混合団体6人の2チームで出場し、成績は男子が14チーム中7位、混合団体は8チーム中5位でした。
ブリッジは2020年東京オリンピックの追加種目候補にもなり、「スポーツ種目」ではないことから注目を浴びましたが、採用には至りませんでした。
今回のアジア競技大会への採用で、マインドスポーツとしてのブリッジがさらに注目の的となることが予想されます。
第19回アジア大会(杭州)を応援しよう!
2018年の第18回アジア競技大会(ジャカルタ)に続き、2023年に中国の杭州で第19回アジア競技大会が開催されます。
第19回アジア大会(杭州)の大会概要は以下の通りです。
アジア競技大会で2回目の正式種目の採用となり、大変注目が集まっています。
ブリッジを学び、みんなで日本代表を応援しましょう!