【サッカー好き必見】サッカー選手の移籍金の仕組みを徹底解説!
(※この記事は、2023年12月12日に更新されました。)
テレビやニュースで、サッカー選手の「移籍金」という言葉を耳にすることがあると思います。
具体的に移籍金とはどのような仕組みになっているのか、詳しく理解していない方も多いでしょう。
そこで本記事では、サッカー選手の移籍金の仕組みについて分かりやすく解説していきます。
移籍金の仕組みを理解し、様々な角度からサッカー観戦を楽しみましょう。
サッカー:移籍金の仕組みとは?
サッカーの移籍金の仕組みについて考える際、「クラブ=お店」「選手=商品」として考えると理解がしやすいです。
お店で商品を手に入れるためには、その商品に対してお金を支払います。
サッカーの移籍も同じで、移籍先のクラブが移籍元のクラブにお金を支払うことで、選手を獲得する取引と考えることができます。
商品の価値はさまざまで、高品質な商品ほど高額で取引されます。
移籍金に関してもう少し詳しくみていきましょう。
移籍金が発生する理由は?
通常、サッカー選手が別のクラブに移籍する際、契約が結ばれます。
この契約は、選手が一定の期間クラブでプレーし、その代わりに年俸を受け取るというものです。
テレビなどで「〇〇選手が◯年契約で新しいクラブに移籍し、年俸は◯円と予測されています。」という情報を聞いたことがあると思います。
ただし、この契約を途中で破る場合、移籍金が発生することがあります。
選手が契約期間を守らずに他のクラブに移籍する場合、前のクラブに一定の金額を支払うことを意味します。
移籍金のお金の流れはどうなっている?
前述した通り、移籍金は通常「移籍先のクラブが移籍元のクラブに支払う金額」です。
選手自身がこの移籍金を支払ったり受け取ったりすることは一般的にはありません。
選手はこの取引には直接関与せず、選手=商品としての移籍金のやり取りに関与しない点を理解しておきましょう。
移籍金の金額はどのように決まる?
選手の移籍金の金額は、契約しているクラブが自由に設定できることになっています。
以下の要素が移籍金の設定に影響を与えることが一般的です。
選手の能力
過去の実績と成績
選手の若さ(年齢)
契約の残り年数
選手の人気
人気選手はユニフォーム販売などからクラブに多くの利益をもたらすことがあり、プレーの成績だけでなく、他の要因も金額に大きく影響します。
移籍金は、国際サッカー連盟(FIFA)が基本原則を規定しており、各国のサッカー協会が詳細なルールを設けています。
移籍において使われる用語
サッカー選手の移籍において、普段の生活ではあまり使わない用語が頻繁に使われますので、理解しておきましょう。
フリー移籍(0円移籍)
移籍金は通常、移籍先のクラブが移籍元のクラブに支払う金額を指しますが、場合によっては移籍金が0円のことがあります。
選手の契約期限が満了し、新たなクラブに移籍する際に発生するため、一般的に「0円移籍」と呼ばれます。
違約金
契約期間が残っている選手が別のクラブに移籍する場合、違約金(または契約違反に伴う罰金)が発生することがあります。
この違約金は、移籍元のクラブが移籍先のクラブに支払う金額であり、一般的には移籍金と同じです。
過去、パリ・サンジェルマンがバルセロナに所属していたネイマールを、獲得する際に支払った違約金が最も高いとされています。
年俸
年俸は選手が1年間に受け取る固定給のことで、クラブから支払われる定期的な給与です。
年俸には勝利ボーナス、得点ボーナス、優勝賞金などのボーナス要素が加算されることもあります。
そのため、選手の1年間の総収入はシーズンが終了してから明らかになります。
連帯貢献金
連帯貢献金とは、FIFA(国際サッカー連盟)が設けた国際的な規則で、若い選手の移籍に関連するものです。
具体的には、12〜23歳までの選手が所属していたクラブが、その選手が国外のクラブに移籍した場合、その移籍金の一部を請求できる権利を持つことを指します。
このルールの目的は、若手選手を育てたクラブが、その選手が成長して他のクラブに移籍する際に報酬を受け取ることができるようにすることです。
選手を育成したクラブは経済的な支援を受けることができ、次世代選手の育成やインフラ整備などに役立てることができます。
また、資金力のあるクラブが若手選手を一方的に引き抜くことから若手選手を守る側面もあります。
連帯貢献金の発生条件とは?
連帯貢献金の発生条件は、以下の2つです。
移籍金が発生する移籍であること
移籍が国外のクラブへ行われた場合であること
選手の移籍が0円で行われる場合や、同じ国内リーグ内での移籍の際には連帯貢献金は発生しません。
しかし、国外クラブへの移籍が発生した場合、移籍金が支払われると、連帯貢献金の対象となります。
連帯貢献金の金額は?
連帯貢献金は最大、移籍金額の5%となっており、選手が12歳〜23歳までの期間、所属した年齢に基づいて分配されます。
連帯貢献金の具体的な計算方法は以下の2つです。
12~15歳での所属年数:移籍金の0.25%×在籍年数(最大4年)=移籍金の最大1%
16~23歳での所属年数:移籍金の0.5%×在籍年数(最大8年)=移籍金の最大4%
選手が12〜23歳まで同じクラブに所属していた場合、連帯貢献金は移籍金の5%がそのまま分配されます。
また、連帯貢献金は1度きりでなく、選手が国外への移籍で移籍金が発生するたびに請求できます。
高額の移籍金が発生したケース
サッカー選手の移籍において、高額な移籍金が発生したケースを紹介していきます。
Jリーグ→海外 日本人ランキングTOP5
Jリーグから海外のチームへ移籍する際の移籍金において、日本人TOP5は以下の通りです。
サッカー界全体 ランキングTOP5
サッカー界全体において、高額な移籍金が発生したTOP5は以下の通りです。
日本人の移籍金と比にならないほどの移籍金額となっています。
移籍金に注目しながらサッカーを楽しもう!
サッカーの移籍金の仕組みについて、詳しく解説してきました。
サッカー選手の移籍が行われる際に、お金が複雑に動いていることが理解できたかと思います。
移籍金という観点から、選手やチームに注目することで、通常とは異なる角度からもサッカー観戦を楽しむ事ができるでしょう。
今後、サッカーの移籍についてのニュースを見る際には、ぜひ注目してみてください。