テニスのグランドスラムとは?四大大会の特徴や違いを徹底解説!
(※この記事は、2023年12月15日に更新されました。)
テレビやニュースでテニスを観戦していると、時折「グランドスラム」という言葉を耳にすると思います。
テニスの経験者にとってはよく知られた言葉ですが、何を意味しているのか分からない方も多いでしょう。
本記事では、そもそもグランドスラムとは?という観点から、大会概要をはじめ、各大会の特徴や違いなどを紹介していきます。
テニスのグランドスラムについて詳しく知りたい方や、これからテニスを知っていきたい方にオススメの記事となっているので、最後まで是非ご覧ください。
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テニス:グランドスラム(四大大会)とは?
グランドスラムとは、「全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープン」のことです。
四大大会とも呼ばれ、年間を通じて行われる4つの最も重要なテニスの大会を指します。
男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスなど多くのカテゴリーで競技が行われ、テニス界で最も名誉あるタイトルを争います。
そのグランドスラムを日本人が制覇したと思うと、改めて凄いことだと実感しますね。
グランドスラム(四大大会)の概要
以下は、テニスのグランドスラムを構成する4つの大会とその概要です。
大会ごとに特徴があるので詳しく見ていきましょう。
全豪オープン
(出典:The Australian Open|Tennis Australia)
開催地:オーストラリア・メルボルン
会場:メルボルン・パーク
開催時期:1中旬〜1月下旬
サーフェス:ハードコート
オーストラリアのメルボルンで毎年1月に開催され、グランドスラムのスタートを飾る大会です。
トップクラスの選手のほとんどが北半球からの参加となり、気候が真逆の全豪オープンは、他の大会に比べ、番狂わせの多い大会として注目されています。
観客に対するエンターテイメント性にも力を入れており、試合の休憩中に音楽やダンスパフォーマンスが行われます。
センターコートが開閉式屋根付きなので、天候に左右されないところも観客にとってはありがたいです。
全仏オープン
(出典:The French Open|Roland-Garros)
開催地:フランス・パリ
会場:スタッド・ローラン・ギャロス
開催時期:5月下旬〜6月上旬
サーフェス:クレーコート
グランドスラムの中で唯一クレイコートを使用する大会です。
このクレイコートは、「赤土には魔物が潜む」と言われるほど番狂わせが起こりやすく、世界ランキング上位の選手が1回戦敗退することもあります。
会場のセンターコートの名前は「コート・フィリップ・シャトリエ」です。
地元フランスの往年の名選手で、後に国際テニス連盟会長も務めたフィリップ・シャトリエ氏の名前を取っています。
ウィンブルドン選手権
(出典:The Championships|Wimbledon)
開催地:イギリス・ロンドン
会場:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ
開催時期:6月下旬〜7月上旬
サーフェス:グラスコート
テニスの歴史と格式に対する尊敬が高い大会です。
特徴として選手が白色のウェアを着用するという厳格なルールがあります。
これは女子シングルスの初優勝者であるモード・ワトソン選手が白いウェアを着ていたことに由来しています。
大会では、選手が白以外のウェアを着用すると、審判団によって厳しくチェックされ、白いウェアに着替えさせられることがあります。
ウィンブルドンはその伝統的な雰囲気とスタイルで知られており、白いウェアはその一部として重要な要素とされています。
全米オープン
(出典:The US Open|United States Tennis Association)
開催地:アメリカ・ニューヨーク
会場:USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター
開催時期:8月下旬〜9月上旬
サーフェス:ハードコート
アメリカ・ニューヨークで開催され、毎年8月から9月にかけて開催される、グランドスラムの最後を飾る大会です。
2014年に錦織圭選手が男子シングルスで日本人で初めて決勝まで勝ち上がり、2018年には大坂なおみ選手が日本人男女を通じてグランドスラム大会シングルス初の優勝を飾ったのがこの大会です。
会場のセンターコートの名前は「アーサー・アッシュ スタジアム」と言い、1960〜70年代に活躍したアメリカの男子プロテニス選手、アーサー・アッシュの名前を取っています。
(引用:Kei Nishikori vs Novak Djokovic in an historic battle! | US Open 2014 Semifinal)
サーフェスとは?
テニスにおいて、「サーフェス」とは、テニスコートの表面材質を指します。
テニスコートの表面はさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性やプレースタイルに影響を与えます。
代表的なサーフェスをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
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ハードコート
球足が速い・イレギュラーが少ない・スピンをかけにくいという特性があります。
ハードコートは全豪オープンや全米オープンなどで使用されており、攻撃的なプレースタイルの選手に最適なコートです。
硬質な表面で、通常アクリルまたはアスファルトで作られているため、足腰に負担がかかることがあります。
クレーコート
クレーコートは赤土や粘土で覆われた表面で、中学校などのテニスコートによく見られます。
土の抵抗があるため球足は遅く、他のサーフェスと比較し、高くバウンドするのが特徴です。
ラインはプラスチック素材のテープで引かれており、ボールがライン上で弾むとイレギュラーな動きが生じることがあります。
全仏オープンなどで使用されており、長いラリーが行われることが多いです。
グラスコート
グラスコートは天然芝を使用したコートで、ボールが速く滑りやすい特性があります。
ウィンブルドン選手権などで使用されており、使用するうちに芝が摩擦やミスヒットによって削れ、イレギュラーなプレーが増えることがあります。
草を短く刈り、コート表面を平らに保つために定期的な手入れが必要です。
オムニコート
オムニコートは人工芝の上に砂がまかれたコートで、クレーコートに似た感覚でプレーできます。
オムニコートは、その名前の通り、多くの異なるサーフェス特性を組み合わせて作られており、さまざまなプレースタイルに適した中庸なコートです。
また、メンテナンスが容易なことや雨に強いという特性から、多くのテニス場で使用されています。
その他サーフェス
ハードコート、クレーコート、グラスコート、オムニコート以外にも、特殊なサーフェス材質や合成クレーコートなど、さまざまなサーフェスが存在します。
プロのテニスプレーヤーは、異なるサーフェスでのプレーに適応し、その特性を活かすプレースタイルを実現することが求められます。
また、グランドスラムなどの大会では、異なるサーフェスでの試合が組まれるため、多面的なテニススキルが必要です。
グランドスラムを応援しよう!
テニスで世界トップクラスの選手たちが集結するグランドスラム。
日本からはどの大会も遠く直接足を運ぶことは難しいですが、テレビ中継やオンデマンドサービスにて観戦することが可能です。
選手たちのプレーはもちろん、大会の概要・歴史やサーフェスなど、様々な視点から観戦することで、よりグランドスラムの面白さが増すことでしょう。
日本人選手も出場しているので、活躍を楽しみに応援しましょう!