【テニス好きの方必見】ソフトテニスと硬式テニスの違いを徹底解説!
(※この記事は、2023年11月13日に更新されました。)
テニスを始めたいけど、硬式とソフトテニス、どちらが自分に合っているのか迷っている人も多いでしょう。
両者の違いを理解することで、自身に適した選択ができます。
本記事では、フランス発祥の硬式テニスと日本発祥のソフトテニス(軟式テニス)の歴史や特徴、主な違いを詳細に解説します。
最後まで読むことで、硬式テニスとソフトテニスの違いを理解できるため、自分に合ったスタイルを選べるようになるでしょう。
硬式テニスと軟式テニスの主な違い
硬式テニスと軟式テニス、どちらも「テニス」という名前は同じでも、実際には多くの違いがあります。
ボールの種類、ルール、コートのサイズなど、さまざまな点で異なる特性を持っています。
ここでは、ソフトテニスと硬式テニスの違いを明確に解説していきます。
道具の違い
(引用:ソフトテニスボール|DUNLOP SOFT TENNIS NAVI)
硬式テニスと軟式テニスの違いは、使用する道具に違いがあります。
硬式テニスボールは、内部圧力が高いためバウンドが高く、球足も速いという特性があります。
対照的に、ソフトテニスのボールは、ゴム製で空洞のため球足は遅く、バウンドも低いです。
ラケットの大きさも異なります。
硬式は大きなヘッドサイズと高いテンションが特徴で、強力なショットが打てます。
一方、ソフトテニスのラケットは硬式のラケットよりも小さな面積で、テンションも低く、柔らかいボールのコントロールが容易になっています。
このようにショットの打ち方にも違いが出ます。
これらの道具の特性が、それぞれのゲームの戦略やプレイスタイルに影響を与えています。
ルールの違い
硬式テニスとソフトテニスは基本的なルールが似ているものの、明確な違いがいくつか存在します。
ダブルスの場合、サーブを打つ際、硬式テニスでは1ゲーム終了まで同じプレイヤーがサービスを担当します。
一方、ソフトテニスのダブルスでは、2ポイント経過するごとにペア内でサーバーが交代します。
ポイントの数え方も異なります。
硬式テニスは「15」「30」「40」というカウントを採用しているのに対し、ソフトテニスは「1」「2」「3」とシンプルにカウントします。
ソフトテニスの方が初心者にはわかりやすいかもしれません。
コートのサイズやサーフェスの違い
硬式テニスとソフトテニスのコートは、サイズとサーフェスの点で異なります。
一般的には、硬式テニスのコートは、シングルスでは長さ23.77m、幅8.23m、ダブルスでは幅11.0mとなり、芝、クレー、ハードの3つの主要な材質があります。
一方、軟式テニスでは長さ22.0m、幅11.0mで、クレーコート、オムニコート、体育館などが主に使用されます。また、ネットの高さも異なります。
硬式テニス:フランス発祥の伝統的スポーツ
ここでは、フランス発祥である硬式テニスについて解説します。
硬式テニスの歴史
硬式テニスの起源は中世のフランスにあります。
当時のゲーム「jeu de paume」は、手のひらでボールを壁に打ち返すものでした。16世紀に、このゲームはラケットを使う形に進化し、イギリスやヨーロッパ各地で広まりました。
19世紀末には、現代のルールが確立し、ウィンブルドン選手権などの大会が始まりました。
20世紀に入ると、テニスは世界的に普及し、技術や戦術の進化とともに、多くの伝説的選手たちが登場し、今日までのテニスの歴史を築き上げました。
競技人口と人気度
硬式テニスは、世界中で非常に高い人気を維持しています。
競技人口の規模を見ると、その人気の高さが如実に現れています。
世界でのテニスの競技人口は約1.1億人にのぼります。全世界の人口が約80億人であると考えると、世界の約1.4%の人がテニスをプレイしていることになります。
特に、グランドスラムトーナメントなどの大規模な大会は、テレビやインターネット中継を通じて数百万人の視聴者を魅了しています。
このような背景から、硬式テニスは今後もその高い人気と競技人口を維持し続けることが期待されています。
主な大会
硬式テニス界の最も権威ある大会として「グランドスラム」の4大トーナメントが挙げられます。
最も古い伝統を持つウィンブルドン選手権はイギリス・ロンドンで芝のコートで開催されているのが特徴です。
全米オープンはアメリカ・ニューヨークのハードコートで、その開放的な雰囲気と夜のセッションが魅力です。
全仏オープンはフランス・パリのクレーコートで、選手たちが赤土で長いラリーを展開します。
そして、シーズン開始の全豪オープンはオーストラリア・メルボルンのハードコートで、特に高温下での戦いが注目されます。
これらの大会は、テニス界での最高の栄誉を示すものとして、毎年世界中のファンや選手から注目されています。
そのため、世界的に活躍したい場合、硬式テニスをおすすめします。
(引用:全仏オープン2022名勝負!ジョコビッチvsナダル│週刊テニスワールド【WOWOW】)
ソフトテニス(軟式テニス):日本発祥のスポーツ
(出典:一般社団法人 日本学生ソフトテニス連盟)
ここからは、軟式テニスとも呼ばれるソフトテニスについて解説していきます。
軟式テニスの歴史
軟式テニスは、日本独自で120年以上の歴史を持つスポーツです。
1884年、東京高等師範学校(現筑波大学)で、坪井玄道氏を中心に、近代テニスを基にゴムボール使用のテニスが始まったのが起源です。
大正13年に「日本軟球協会」が設立され、1992年には名称が「軟式庭球」から「ソフトテニス」に改められました。
1993年に新しい国際競技規則が制定され、さらに2004年には一部改定が実施されました。
現在、ソフトテニスは競技としてのみならず、老若男女が楽しむ生涯スポーツとして、特に学生を中心に広く普及しており、多くの学校で軟式テニス部が存在しています。
競技人口と人気度
ソフトテニスは、日本で発祥し、その後の歴史の中で国内外の多くの人々に親しまれるようになりました。
特に日本では、学校の体育授業や部活動としての普及が進んでおり、小学生から高校生、大学生に至るまでの幅広い年齢層で愛されています。
近年では、各地の大会やイベントが増加し、特にジュニア層を中心に競技人口が急増しています。
一方、国際的にもアジアを中心にソフトテニスの普及が進んでおり、アジア競技大会などの国際大会でも正式競技として採用されています。
これにより、ソフトテニスの競技人口や人気度は、日本国内だけでなく、国外でも拡大傾向にあると言えるでしょう。
主な大会
ソフトテニスは日本発祥のスポーツとして、多くの大会が年間を通じて開催されています。
中でも特に注目されるのは通称「インターハイ」と呼ばれる「全国高等学校ソフトテニス選手権大会」です。
ここでは全国各地の高校代表が集まり、夏の舞台で熱戦を繰り広げます。
また、「全日本ソフトテニス選手権大会」はアマチュアの頂点を決める大会として、トッププレイヤーたちが一堂に会します。
国際的には「アジア競技大会」や「アジアソフトテニス選手権大会」があり、アジア各国の代表選手たちが集結し、その実力を競い合います。
これらの大会は、ソフトテニスファンにとって見逃せないイベントとなっています。
(引用:【4大会ぶりの金メダル】ソフトテニス男子団体決勝 ハイライト【アジア大会 中国・杭州】)
ソフトテニスと硬式テニスの違いを把握しよう!
本記事では、ソフトテニスと硬式テニスの主な違いを詳しく解説しました。
歴史的背景から始め、サービスのルール、得点のカウント方法、使用する道具やコートの特性に至るまでの違いがあることがわかりました。
また、硬式テニスは世界的な大会が多くありますが、ソフトテニスは大きい世界大会はまだ開催されていないようです。
これらの違いを知ることで、テニスの世界がさらに深く、豊かに感じられることでしょう。
テニス愛好者の方々にとって、本記事が参考となり、より楽しむための一助となれば幸いです。