ホーム&アウェイとは?サッカーを例にバランスの取れた対戦表の作り方を解説!

ホーム&アウェイとは?サッカーを例にバランスの取れた対戦表の作り方を解説!

(※この記事は、2023年5月24日に更新されました。)

スポーツイベントの対戦表作成は、単に試合の日時と場所を決めるだけではありません。

特に、ホーム&アウェイ方式を採用する場合、さまざまな要素を考慮する必要があります。

本記事では、ホーム&アウェイの概念、そのメリットとデメリット、対戦表作成時の注意点、そしてホームゲームとアウェイゲームの戦略について解説します。

また、日本や欧州など各国のリーグがホーム&アウェイ方式を採用している、サッカーも例に挙げながら解説していきます。

ホーム&アウェイがどのようにスポーツイベントを形成し、それがどのように対戦表作成に影響を及ぼすかを理解することで、より公平でバランスの取れた対戦表を作成する手助けとなるでしょう。

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ホーム&アウェイとは?


ホーム&アウェイとは?

ホーム&アウェイ(home and away)」とは、主にスポーツ競技において使用される形式で、各チームがホーム(自分の本拠地)での試合とアウェイ(相手の本拠地)での試合の両方を行うことを指します。

この形式は、特にリーグ戦やトーナメントなどで多く見られます。

例えば、サッカーのJリーグでは、全てのチームがそれぞれの対戦相手とホームで一回、アウェイで一回、合計二回試合を行います。

これにより、全てのチームが同じ条件下で試合を行い、公平性が保たれると考えられています。

ホーム&アウェイ 〜サッカー・Jリーグ編〜


ホーム&アウェイ 〜サッカー・Jリーグ編〜

日本のプロサッカーリーグ・Jリーグではホーム&アウェイ方式が採用されています。

2023明治安田生命Jリーグの大会方式を例に、Jリーグのホーム&アウェイ方式について解説します。

2023年シーズン、J 1リーグには18チームが所属しており、この18チームが全てのチームとホーム・アウェイそれぞれで1試合ずつ行う総当たり戦で、34節合計306試合が開催される予定です。

J2リーグとJ3リーグでも同じ大会方式が採用されています。

J2リーグには22チームが所属しており全42節462試合、J3リーグには20チームが所属しており全38節380試合が開催される予定です。

ホーム&アウェイのメリット


ホーム&アウェイのメリット

本章ではホーム&アウェイのメリットについて解説します。

メリットは以下の3つです。

1. 公平性

2. 盛り上がり

3. 観客のエンゲージメント

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 公平性


ホームアンドアウェー形式の主なメリットの一つはその公平性です。

具体的には、各チームが自分の本拠地と相手の本拠地で試合を行うことにより、全てのチームが同じ条件下で試合を行う機会が確保されます。

さらに、ホーム&アウェイ形式によって、ホームでプレイする際の利点(ホームアドバンテージ)と、アウェイでプレイする際の不利な点を全てのチームが公平に経験することになります。

ホームアドバンテージは、観客の応援、移動の疲れがない、自チームのスタジアムそしてフィールドに慣れているなど、様々な要素があるでしょう。

2. 盛り上がり


ホーム&アウェイ形式がもたらすもう一つのメリットは、試合の「盛り上がり」を生み出す点です。

ホームチームのファンは、自分たちの応援が選手たちに直接影響を与えると感じます。

これはホームチームの選手たちにもエネルギーを提供し、パフォーマンスの向上につながる可能性があります。

さらに、ホームとアウェイの両方での試合結果を比較することで、試合やシーズン全体のストーリーが形成されます。

これは、ファンが自分たちが応援するチームの状況により深く感情的に投資することを促します。

また、近隣のチーム同士の対戦、いわゆるダービーマッチになると、普段の試合より一層盛り上がりを見せ、試合全体がよりエキサイティングなものになります。

ダービーマッチの例をいくつか紹介します。

  • ノースウェスト・ダービー(マンチェスター・ユナイテッド vs リヴァプール)

  • エル・クラシコ(バルセロナ vs レアル・マドリード)

  • オールドファーム・ダービー(セルティック vs レンジャーズ)

  • 多摩川クラシコ(FC東京 vs 川崎フロンターレ)

  • 静岡ダービー(清水エスパルス vs ジュビロ磐田)

  • 大阪ダービー(ガンバ大阪 vs セレッソ大阪)など

3. 観客のエンゲージメント


ホーム&アウェイ形式のもう一つのメリットは、観客のエンゲージメントを高めることです。

この形式は、全てのチームが同じ数のホームゲームを持つことを保証するため、ファンは定期的に自分たちのチームを応援する機会を得ることができます。

そのため、ファンの関与度を高め、試合への関心を維持するのに役立ちます。

また、ホームゲームは地元のコミュニティとの結びつきを強める手段の一つです。

地元のファンは、自分たちのチームが自分たちの街でプレイするのを見ることにより、コミュニティの一部であるという感覚を強めることができます。

ホーム&アウェイのデメリット


ホーム&アウェイのデメリット

ホーム&アウェイのデメリットには以下の3つが挙げられます。

1. コストがかかる

2. ホームにアドバンテージがある

3. 選手に負担がかかる

それぞれ確認していきましょう。

1. コストがかかる


ホームアンドアウェイ形式がスポーツに公平性と興奮をもたらす一方で、選手、チーム、そして組織にとって高いコストを伴う重要なデメリットともなります。

まず、移動費用は無視できません。

選手やスタッフがアウェイゲームに参加するためには、飛行機やバスの運賃、宿泊費、食事費など、多くの経済的負担が伴います。

これらの費用は、特に移動距離が長くなるほど負担が増大します。

さらに、移動時間は、選手やスタッフがトレーニング、リカバリー、またはプレーの分析など他の重要な活動に費やすことができる時間を奪うでしょう。

2. ホームにアドバンテージがある


ホームにアドバンテージがあることで、ホームチームが大きな利点を享受し、アウェイチームに対する公平性に影響を及ぼします。

具体的には、ホームチームは観客の大部分からのサポートを受けることができ、選手たちにエネルギーを与え、パフォーマンスを向上させる可能性があります。

また、ホームチームは自分たちのフィールドや環境に精通しているため、戦略的な利点を得ることが可能です。

したがって、ホーム&アウェイ方式を採用する際には、ホームアドバンテージという要素を考慮に入れる必要があります。

これは相手側となるアウェイチームにとって不利な要素であり、公平性を確保するための対策が必要となる場合があります。

3. 選手に負担がかかる


アウェイゲームでは、選手たちは移動に伴うストレスや疲労、さらには異なる環境への適応といった追加の負担に直面します。

特に、遠征による長距離移動が必要な場合や頻繁に移動が必要なスケジュールの場合、選手たちの体力や精神力に大きな影響を及ぼす可能性があります。

また、パフォーマンスに影響を与えるだけでなく、選手の健康や精神状態にも影響を与える可能性があるでしょう。

そのため、ホームアンドアウェイ方式を採用する際には、選手の健康とパフォーマンスを維持するための十分なサポート体制やリカバリープランを検討する必要があります。

選手たちの負担を最小限に抑えることが、この形式を成功させるための重要な要素です。

対戦表を作成する際のホーム&アウェイの形式


対戦表を作成する際のホーム&アウェイの形式

ホーム&アウェイを使用した対戦表の基本的な形式は、各チームが全ての他のチームとホームとアウェイでそれぞれ1回ずつ対戦する形をとります。

例えば、リーグが10チームで構成されている場合、各チームはシーズン中に9試合のホームゲームと9試合のアウェイゲームを行うことになります。

また、ホームとアウェイの試合結果を比較することで、試合やシーズン全体のストーリーが構築されるため、観客のエンゲージメントを高める効果もあります。

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対戦表作成時の注意点


スポーツイベントの対戦表を作成する際、公平性を維持しながら全てのチームが最高のパフォーマンスを発揮できるように配慮することが求められます。

そのため、スケジュール管理、移動距離のバランス、そして選手の疲労管理が重要となります。

具体的には、各チームがホームゲームとアウェイゲームを均等に分散させるスケジュールを作成することが求められます。

これにより、一部のチームが長期間アウェイで試合を行うことや、逆に連続してホームで試合を行うことによる不公平を防ぐことができます。

ホームアンドアウェイの戦略


ホームアンドアウェイの戦略

ホームとアウェイにおいてそれぞれ違う戦略があります。場所に適した試合運びをすることで勝利への道が見えてくるでしょう。

ホームゲームの戦略


ホームゲームの戦略は、ホームアドバンテージを最大限に活用することに集約されます。

具体的には、ホームフィールドの特性を理解し、それに適した戦術を用いること、観客のサポートを活用すること、そして移動による疲労がない状態を利用して集中力とパフォーマンスを高めることが重要です。

これらを適切に組み合わせることで、ホームゲームでの勝率を向上させることが可能になります。

アウェイゲームの戦略


アウェイゲームでは、選手たちは移動の疲労と相手の観客からの圧力に直面します。

そのため、移動のスケジューリングは重要な役割を果たします。

可能な限り選手たちに充分な休息時間を確保することで、パフォーマンスを最大限に引き出すことが可能となります。

また、選手たちは敵地での試合において、相手チームの応援団からの圧力に対抗する精神的な強さが求められます。

選手たちがプレッシャーを克服し、自分たちのゲームを最善にプレイするためには、精神的な準備と戦略的なプランニングが必要です。

さらに、敵地での試合には、対戦相手のホームフィールドを最大限に活用する知識が必要です。

ホームチームの戦略や傾向、フィールドの特性などを理解し、それに対応する適切なゲームプランを立てることが求められます。

対戦表を作成するときはホームアウェイバランスに注意しよう!


本記事では、スポーツにおけるホーム&アウェイの重要性、そのメリットとデメリットを解説してきました。

対戦表を作成する際には、ホームとアウェイのバランスを考慮することが極めて重要です。

全チームが公平な条件下で試合を行うためには、ホームゲームとアウェイゲームが均等に分散するように調整が必要となります。

ホームとアウェイのバランスを維持することにより、スポーツイベントはより公平で、そしてエキサイティングなものとなることでしょう。

最後に、これまでに出てきたホームとアウェイのバランスや移動の負担など、さまざまな条件を考慮して対戦表を自動で作成できるツール「ダイアモンドスケジュール」を紹介します。

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