スポーツマネジメントとは?具体例・必要資格・年収【完全ガイド】
(※この記事は、2023年4月28日に更新されました。)
最近スポーツ界では、スポーツマネジメントという仕事が注目を集めています。
2022年にはスポーツマネジメントを題材としたドラマも話題となり、大きな反響を呼びました。
それでもスポーツマネジメントの仕事はまだまだ認知度が低く、「どんなことをする仕事なの?」と疑問を持つ方も多いことでしょう。
本記事では、スポーツマネジメントの概要や具体的な仕事内容の例、気になる年収、仕事に携わる方法について解説します。
スポーツが大好きという方には、キャリアの選択肢としてぜひ知ってほしいスポーツマネジメント。
役立つ情報が盛りだくさんですので、ぜひ最後までお読みくださいね。
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スポーツマネジメントってどんな仕事?
スポーツマネジメントとは、スポーツに関する団体や企業などの経営や運営に関わり、スポーツ自体を盛り上げていく仕事です。
スポーツの興行をビジネスとして捉え、利益を出して大会を成功に導くことを目指しています。
日本のスポーツ業界は、ヨーロッパ各国やアメリカと比べて、まだまだビジネスの視点が不足していると言われます。
今後のスポーツ業界を盛り上げていく上で、スポーツマネジメントの仕事が重要になっていくのは間違いありません。
参考:Sports Management Career Guide
スポーツマネジメントの役割とは?
近年盛り上がりを見せるスポーツ産業ですが、スポーツマネジメントはスポーツ産業の一部です。
具体的にスポーツマネジメントはどのような役割を果たしているのでしょうか?
1. スポーツ産業の成長に貢献する
スポーツマネジメントの業務内容には、リーグやチームの宣伝活動、イベントの開催、チームの運営などのビジネスの面のマネジメントも含まれます。
そのため、スポーツマネジメントはスポーツビジネスを盛り上げるのに重要な役割を果たしています。
2. スポーツマネジメントは新たな課題に直面している
スポーツマネジメントは、スポーツ産業の急成長するにつれ新たな課題に直面しています。
そのため、マネジメントに関わる人材は、スポーツ分野の知識があるだけでなく、企業の経営やスポーツ関連ビジネスのためのマーケティングなどの知識を身につける必要があります。
スポーツマネジメントの具体例は?
そんなスポーツマネジメントの仕事とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
こちらでは、主なスポーツマネジメントの仕事を5つご紹介します。
1. スポーツに関係する企業や団体の経営
「スポーツマネジメント」という名の通り、スポーツのマネジメントに携わる仕事です。
具体的には、プロスポーツ団体やスポーツ関連団体などの経営、運営や広報活動を行います。
団体や企業の「顔」として認知されやすい仕事で、責任感も求められます。
2. スポーツイベントの開催・運営
スポーツイベントの開催はスポーツを盛り上げ、利益を上げるために重要です。
スポーツイベントが成功するかどうかは、スポーツマネジメントの力量にかかっています。
具体的な仕事としては、イベントにかかる費用と経済効果とを算出し、資金や人員の計画立案やイベントのPRを行います。
おすすめ記事:イベント協賛を依頼しよう!提案書の書き方と協賛依頼をする際のマナー
3. 新しいスポーツビジネスの創出
スポーツツーリズムという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
周辺の観光要素とからめてイベントを企画することで、スポーツを楽しんだり観戦したりするだけでなく、地域の活性化につなげる取り組みです。
イベントで訪れる競技者や観戦者に対して、周辺観光を含む観光パッケージの企画や地域の文化が分かるような体験プログラムを提供します。
スポーツマネジメントは関係するスポーツ団体、旅行会社、地域の観光地を管理する団体とも連携し、イベント企画などを行います。
こういった、スポーツ以外の要素とからめて企画するイベントは、新しいビジネスの創出につながります。
4. 地域のスポーツ振興
見逃してはいけない重要な仕事が、地域のスポーツ振興に関わる仕事です。
スポーツが地域の住民にとっても身近で親しみやすいものになるように、さまざまなイベントを企画します。
スポーツを知ってもらうためのイベントや児童向けのレクリエーションの企画、スポーツ教室の開催などがあります。
スポーツツーリズムとも関連した例としては、海外からスポーツキャンプや合宿を誘致したりといった活動も含まれます。
5. スポーツに携わる人材の育成
プロスポーツ選手やコーチの人材の育成も仕事のひとつです。
選手やコーチは、イベントや交流会への出演、広報活動、チームやスポンサーとの契約締結などの競技外での活動も多くなりがちです。
そういった活動へのサポートやアドバイスを行い、競技に集中できる環境を整えます。
引退後のキャリアについてカウンセリングも行います。
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スポーツマネジメントの年収
残念ながら、日本ではまだまだスポーツマネジメントの認知度が低いためか、年収はそれほど高くはありません。
現在の給料相場は、月給にして23万円~30万円程度となっているようです。
土日祝日のイベントや試合の対応、遠征への同行などが必須となる場合が多く、休みは不規則になりがちです。
そういった点を考慮すると、現在の所はあまり好待遇な仕事とは言えないかもしれません。
ただし、スポーツマネジメントは年々重要性を増しており、これから伸びていく仕事です。
年収も欧米同様に上がっていくものと予想されます。
まだスポーツマネジメント志望者が多くないうちに、ポジションを狙っていくのも良いでしょう。
スポーツマネジメントの仕事に携わるには?
スポーツマネジメントの仕事に就くには、具体的にどうすればよいのでしょうか。
「専門資格があると有利?」「どんな知識が必要?」というギモンにお答えします!
資格は必要?
スポーツマネジメントの仕事に就くには、特別な資格は不要です。
これまで見てきたように経営に関する資格、スポーツ産業に関する知識を証明してくれる資格は活かせます。
また、基本的なコンピュータースキルに関する資格は、持っておくと便利です。
スポーツマネジメントの職に就いてから、就いた仕事に関連する資格を獲得する例も多いようです。
スポーツマネジメントって何学部?
経営を行うという側面が重要になってくるので、「経営学」に属するような、ビジネスやマーケティングの幅広い知識はあるとよいでしょう。
「経営学」のほかにも、「体育学」「人間科学」の分野についての知識も必要です。
スポーツマネジメント、スポーツビジネスについては、これらの分野の学部に専門の学科が設置される例も多くなってきています。
専門学科ではそのほかにも、スポーツに関するマーケティング調査やイベントの企画実習など、より実践的な授業も受けられるので便利です。
もっとも、専門学科の出身でなくても、スポーツマネジメントの仕事に就く事は可能です。
スポーツマネジメントは実際、経営学部出身者や元アスリート出身者まで、さまざまな経歴の方が活躍しています。
専門学科に行かなくてはいけない、初めからすべての知識を身につけていなければなれない、という訳ではないので安心してください。
スポーツマネジメント どんな人が向いているか?特徴4つ
スポーツマネジメントはどんな人に向いているのでしょうか?
仕事内容にはさまざまあり、求められるスキルも高いですが、これだけは備えていたいというポイントはいくつかあります。
スポーツマネジメントの仕事が向いている人の特徴を4つ解説します。
1. スポーツが好きである
「とにかくスポーツが大好きで、そのスポーツを盛り上げていきたい」という熱意は重要です。
スポーツに対する思い入れが深ければ深いほど、選手やスポーツファンに寄り添ったイベントの企画や運営が行えます。
元アスリートの方が多いのは、スポーツに対する知識だけではなく、スポーツへの熱量が表れた結果だといえますね。
2. ビジネス思考ができる
スポーツが好きなことに加えて重要なのが、ビジネス思考も持っていることです。
スポーツをビジネスとしても成り立たせていくためには、利益も確保しなければいけません。
通常の会社経営と同じですが、人員、費用の配分や資金計画などを行う上で、戦略的な思考は不可欠です。
また、立てた計画を実行に移していく上では、行動力も同時に求められます。
3. 対人能力に優れている
スポーツマネジメントはさまざまな人間と関わるため、対外的なコミュニケーション能力も重要です。
選手やコーチだけではなく、スポーツ団体関係者、地域の住民など多くの人との間で交渉や調整を行います。
信用される人柄や交渉の上手さなど、優れた対人スキルは多くの場面で活かせます。
4. 企画力と発信力を備えている
新しいイベントの企画立案やスポーツについての情報発信を行うには、企画力と情報発信力が求められます。
SNS等の企業公式アカウントから情報発信を積極的に行うのは、今では当たり前の光景となりました。
スポーツを身近に感じてもらうためにも、人の心を掴むような新しい企画を立て、こまめに情報発信を行う必要があります。
まとめ:スポーツマネジメントの仕事を目指そう!
スポーツマネジメントの仕事は日本での認知度が低く、どんな仕事かよく分からないという方も多いです。
仕事内容はさまざまですが、スポーツの発展のために全力を尽くす熱意が求められます。
スポーツマネジメントの仕事に就くには特別な資格は必要ないため、誰でも目指すことができます。
今後さらに発展していくと予想される分野ですので、スポーツが大好き!という方はぜひ目指してみてください。
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