劇的なドラマを生むスケジュール!?Jリーグの日程くんとは?
(※この記事は、2023年5月1日に更新されました。)
毎年熱い戦いが繰り広げられているJリーグ。
そんなJリーグの試合日程や対戦カードですが、「日程くん」というシステムが作成しているというのはご存知の方もいると思います。
ファンの中では、この「日程くん」がすごい!と言われているようですね。
「Jリーグ、日程くんが対戦カードを一体どのようにして調整しているのか気になる!」という方や、「日程くんってすごいけど、どんなソフトなのかな?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな気になる日程くんの仕組みやどんなことができるのか?などについて紹介していきます。
サッカーや野球などさまざまなスポーツのリーグ戦の組み合わせをたった数分で自動作成します!強力なアルゴリズムによりカスタマイズも自由自在🙌
1. Jリーグの日程くんとは?神がかり的な対戦カード作成システム
「日程くん」とは、Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)のリーグ戦の競技日程や対戦カードを自動作成するシステムです。
正式名称は、「Jリーグマッチスケジューラー」。
この日程くんによって作成された対戦カードは、「神がかっている」「すごすぎる!」と毎年話題になっています。
それは、シーズン終盤に上位チームが直接対決することになるなど、いろいろなドラマが生まれる組み合わせとなっているためです。
しかし、特別な指示をしているわけではなく、日程くんが与えられた条件を元に最適な答えを出した結果、面白い対戦カードが作られているのだそうです。
このように、日程くんは毎年のJリーグの対戦スケジュールを自動で作成してくれる優秀なソフトなのですね。
2. 日程くんは何ができるの?リーグ戦の日程の決め方とは
日程くんは、人間が指示した条件を元に対戦のスケジュールを自動作成することができます。
条件って何?と思う人もいるかもしれませんが、リーグの対戦スケジュールを作成する上では、考慮すべきことがたくさんあるのです。
対戦スケジュールを組むために考えるべき条件とは?
対戦スケジュールを組む上で考慮すべき条件には、以下のようなものがあります。
公平性を保つためにホーム・アウェイは基本的に交互になるようにする
開幕戦、第1節でホームゲームを行ったクラブは最終節はアウェイになるようにする(逆もしかり)
5節までに2試合以上ホームゲームを行う
平日やGWのホームゲームの数に差が出ないようにする
対戦が一周する前に再度同じチームと当たらないようにする など
また、ホーム・アウェイをどうしても交互にできない場合は2連続までにする、などの制約条件や、その他クラブの事情などの条件についても指示します。
日程くんは、さまざまな条件をクリアする対戦スケジュールを回答してくれるというわけです。
対戦表の作成は日程くんと人間の共同作業
日程くんは、人間から指示されるさまざまな考慮条件に合うスケジュールを提案してくれます。
しかし、条件によっては日程くんが答えを出せないときもあります。
そのような場合は、なにかしらの条件を外さなければならないこともあるようです。
試合日程を作成する担当者さんはクラブチームなどとやりとりしながら、日程くんに条件を伝えたりしているようですね。
しかも、それを元日から行なっているというから驚きです。
サッカーで元日といえばこれまで天皇杯決勝が風物詩でしたが、裏ではJリーグ開幕に向けてハードワークしている人がいた事も忘れてはいけないですね!
このように、日程くんというシステムに全てお任せすれば対戦表ができてくるわけではありません。
担当者さんやクラブチーム、チーム関係者なども協力しあってスケジュールができているのですね。
3. 対戦表を手作業で作るのは大変!日程くんの歴史から見るシステムのすごさ
さまざまな条件をクリアしたスケジュールを作成してくれる日程くんですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
こちらの項目では、対戦スケジュールの作成に革命をもたらした秘密兵器、日程くんの歴史を追っていくとともに、対戦表を作ることの大変さと自動作成システムのすごさに迫ります。
ダイアモンドスケジュールを使えば、手間がかかるリーグ戦の組み合わせもシンプルな作業でスピーディーに自動作成できます🙆♂️
手作業で作成されていた対戦スケジュール
Jリーグの対戦表は、実は2003年まで手動で作成されていました。
しかし、人の手でさまざまな条件や多くのクラブチームの要望を網羅するのは困難で、2〜3週間もの時間がかかっていたようです。
対戦表の作成はたとえるならパズルのようなイメージで、ひとつのチームの要望や条件が変わっただけでも完成しなくなる、つまりすべてやり直しということもありえます。
さらにクラブの数が増加したことにより手作業で対戦スケジュールを作成することが困難になった時、日程くんが開発されました。
日程くんの誕生
こうして生まれた日程くんは、なんと対戦スケジュールを約1日で作成してしまいます。
人の手で2〜3週間の作業が必要であったことを考えると、とても大きな進歩ではないでしょうか。
この日程くんはアイログ株式会社の「ILOG CP」という最適化ソフトが組み込まれたもので、スケジュールの作成にかかるプロセスを大幅に自動化することに成功しています。
2013年までこの日程くんが対戦表を作成していましたが、2014年のJ3リーグ発足に伴い、クラブ数や試合数も増え、条件が複雑化することになります。
そういった背景を受けて、日鉄ソリューションズによる新たな日程くんが生まれました。
さらにすばやく的確な対戦表を作れるように進化
新たに進化した日程くんは「新日程くん」と呼ばれます。
新日程くんでは、いままで旧日程くんで対戦表の作成にかかっていた時間を大幅に削減。
J1であれば約3~5分、J2は約2時間、J3は約3~5分ほどで作成してしまうのだそうです。
また、旧日程くんでは条件に合う対戦表が作れなかった時にどの条件がネックになっているのかを人間が探る必要がありました。
新日程くんでは解を弾き出せなかった時にこのネックとなる条件を教えてくれるようになったため、人間側の労力も大幅に減ったと言えるでしょう。
このように、日程くんは日々進化を続けています。
さまざまな条件から的確かつ盛り上がる対戦カードをすばやく弾き出せる日程くんは、やはりすごい!と言えますね。
4. 日程くんのように条件を考慮できる自動対戦表作成ツールをお探しですか?
日程くんはさまざまな条件を考慮し、公平性の高い対戦日程を作ってくれるソフトだということがわかりましたね。
本記事を読んでくれている方の中には、日程くんのような自動対戦表作成ツールをお探しの方もいるかもしれません。
そのような方には、ダイアモンドスケジュールがおすすめです。
ダイアモンドスケジュールでは、チーム間の公平性を保ちながら各チームの条件などを考慮して自動で総当たり戦の対戦スケジュールを作成することができます。
しかも、対戦表は無料で作成することができるので、どのような使用感か気になるという方も気軽にお試しいただけます!
対戦表や日程作成にお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。
5. まとめ
今回は、日程くんについて解説しました。
日程くんはJリーグの対戦スケジュールを条件に応じて自動作成してくれる、優秀なソフトです。
さまざまな条件を考慮するのは、人間にとっては時間も労力もかかる大変な作業。
そんな中、適切かつ面白い対戦カードを作ってくれる日程くんは、Jリーグになくてはならない存在なのですね。
また、自分でも日程くんのような自動対戦表作成ツールを使ってみたい!という方には、ダイアモンドスケジュールがおすすめです。
無料でリーグのスケジュールを自動作成できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
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